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2015.11.12 知って得する塗装講座

断熱塗料の種類と効果を解説! 塗るだけで涼しくなる理由は?

近年、地球温暖化などによってますます夏が暑くなってきました。今年は5月から30度近い高温が続き、早くもエアコンを使い始めている方も少なくないことでしょう。

しかし、エアコンに頼っていると体調を崩しやすく、苦手な人も多いはずです。できればエアコンに頼らないで涼みたいという人もいることでしょう。

そこで、今回は機械に頼らず家を涼しくする『断熱塗料』をご紹介します。種類や効果、おすすめの塗料などを詳しく説明していきますので、ぜひ最後までお付き合いくださいね。

1.定期的な外壁塗装が必要な理由

太陽光線の中には紫外線が含まれているのですが、実はこの紫外線が塗装の天敵。紫外線を長く受け続けると表面塗膜が薄れ、樹脂のヒビや表面のデコボコといって劣化が生じてしまうのです。樹脂劣化が進行すると顔料が完全に露出するようになり、手でこすると粉が付着する状態になります。最終的には塗膜が完全に割れ、塗膜が剝がれていってしまうのです。

外壁塗装が完全に割れて剝がれると、どのようなことが起きるのでしょうか。

代表的なのは雨による侵食です。日本の建物には壁などに多くの木材が使用されています。塗装が剝がれると雨を防ぐことができず、しみこんで木材が腐食してしまうのです。家が腐食するということはそれだけ虫やカビなどが発生しやすくなるということであり、何よりも耐久度を下げてしまうということ。

日本は非常に地震の多い国です。東京直下型大地震や南海トラフ大地震など、巨大な震災はいつ来てもおかしくないといわれています。腐食した家を大きな地震が襲ったとしたら……考えるだけでも恐ろしいことになるのは明白ですよね。

また、身近な悪影響では雨漏りや害虫被害などが考えられます。快適な環境を保つという意味でも、塗装はしっかりと行っておくべきなのです。

2.遮熱塗料と断熱塗料について

真夏の太陽光線はすさまじい熱量を持っています。アスファルトで目玉焼きを焼いたりステーキを焼くことができたなんて話もあるのだとか。当然、屋根や外壁の表面温度も非常に高くなり、『60~80℃』もの温度に達することも珍しくないそうです。

屋根や外壁がそれだけ熱いということは、いうまでもなく室内温度も上昇します。最上階の南に面した部屋などは外壁や屋根からの熱で40度を超えるのも珍しくないでしょう。クーラーが壊れでもすれば、命にかかわるかもしれません。

そこで、おすすめなのが断熱塗料なのです。断熱塗料には大きく分けて『遮熱塗料』と『断熱塗料』があります。

遮熱塗料とは?

高日射反射率塗料とも呼ばれ、赤外線を反射(遮断)する顔料を混ぜた塗料です。赤外線は高熱の原因となるものですから、これを反射することによって塗った場所の温度上昇を抑制することができます。まさに、夏が暑い地域にうってつけの塗料でしょう。

断熱塗料とは?

遮熱塗料と似た塗料で、家を涼しくするという効果自体は変わりません。違うのは、反射ではなく防御であるということ。断熱塗料は熱伝導率の低い樹脂を混ぜることによって『熱が伝わりにくくする』仕組みを持った塗料なのです。そのため、遮熱塗料に比べて涼しさという点では負けます。

これだけ聞くと遮熱塗料の方が良いのではないか、と感じるかもしれません。確かに、涼しさだけを求めるなら遮熱塗料でしょう。しかし、断熱塗料はすでにお話したとおり熱が伝わりにくくする塗料です。つまり、寒い冬には室内の熱を外に逃がさず、外気を室内に伝えません。

遮熱塗料は夏特化型。断熱塗料は冬と夏の万能型といったところでしょうか。どちらが良いかはお住まいの地域によって変わってきます。適切な方を選びましょう。

3.色々な種類の塗料があるけど、どれを選べばいいの?

断熱塗料にはさまざまな塗料があります。どの塗料を選べば良いのか分からない方も多いでしょう。そこで、この項目ではおすすめの塗料をご紹介します。

おすすめの遮熱塗料『EC-2000F‐IR』

遮熱塗料でおすすめなのがアステック社の『EC-2000F‐IR』という塗料です。EC-2000F‐IRに含まれるナノセラミック粒子が赤外線を反射・放射することで温度の上を押さえます。また、塗膜内に吸収されてしまった熱も外側に放射されるので外壁への蓄熱も防ぐすぐれもの。塗料の使用により表面温度が『10度』も低下するケースもあるそうです。

さらに、この塗料のすごいところはなんといってもその耐久性。アクリルやウレタンといった一般的な塗料の寿命が5年なのに対し、EC-2000F‐IRはなんと『15年』もの耐久性を持っているのです。

また、経済性も抜群。長持ちによる経済性はもちろんですが、塗り直しの際に安くなるのも特徴です。安い塗料では塗り直しの際に下塗りという作業が必要になるのですが、EC-2000F‐IRでは下塗りをする必要がありません。その分、塗り直しの際には費用が安くなるでしょう。

また、『640%』もの伸縮性を持っています。この驚異の伸縮性によって、建物自体がひび割れたりズレたりしても塗膜が伸びるため、水が浸入する隙間を作りません。

おすすめの断熱塗料は『ガイナ』

断熱塗料でおすすめなのが『ガイナ』と呼ばれる塗料です。断熱や遮熱にまつわる塗料で最も有名な塗料といっても過言ではないこのガイナ。実は宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発した塗料を元にして作られたというすごい経歴があります。もともとはH‐2ロケットの打ち上げときに生じる摩擦熱から、機体や人工衛星を守るために開発された塗料なのです。

当然、その断熱能力は折り紙付き。夏は効率よく熱を反射して涼しく保ち、冬は逆に熱の放出を防いで暖かさを保ってくれるでしょう。また、ガイナはもともとロケット用の塗料として開発されたため、不燃能力や結露を防ぐ働きもあります。

ほかにも、遮音・防音能力が高いこともあるのも大きな特徴の一つです。大量のセラミックで隙間なく覆われているため効率よく音を反射し、さらには制振効果によって音を軽減してくれるでしょう。

4.外壁の寿命はどのくらい?

一般的な塗料の寿命は以下のような形になっています。

  • アクリル系の塗料……3~5年。
  • ウレタン系の塗料……5~7年。
  • シリコン系の塗料……7~10年。
  • フッ素系の塗料……15年以上。
  • ピュアアクリル系の塗料……15年以上。
  • セラミック系の塗料……15年以上。

ごらんのように、ご自宅の塗装がどの塗料かによって、外壁塗装を行う時期は変わってきます。次に塗装を行う目安としてください。

見た目での判断方法は?

場合によってはどんな塗装を使っているか、またどれくらい断っているのか分からないことがあると思います。そのようなときには塗装を触って判断してください。

外壁を手で触ったときに白い粉が付くようであれば塗り替え時期です。また、目に見える形でひび割れがあるようなら、それも危険信号となるでしょう。

まとめ

今回は遮熱・断熱塗料を中心にご紹介しました。

  1. 定期的な外壁塗装が必要な理由
  2. 遮熱塗料と断熱塗料について
  3. 色々な種類の塗料があるけど、どれを選べばいいの?
  4. 外壁の寿命はどのくらい?

塗装が剝がれた状態で放置していると、見た目が悪いだけではなく、腐食などの問題も発生してしまいます。家を守るという意味でも、しっかりと塗装を行うことが大切です。

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