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2018.11.26 知って得する塗装講座

外壁塗装の剥がれを解決! 剥がれの原因・修繕方法・業者選びのコツ

外壁塗装の剥がれを見つけると、どうやって修繕していいのか・プロに依頼したほうがいいのか・どこに頼めばいいのか ……と、いろいろ悩みます。結論を出せずに何となく放置している人も多いですよね。実は、外壁塗装の剥がれは「まだ、小さいから修繕しなくてもいいか」と放置していると広がってしまう恐れがあります。

そこで、どうすればいいのかお悩みの人に向けて外壁塗装の剥がれの原因とともに、修繕方法やDIYで修繕するかプロに依頼したほうがいいのかの見極め方法、信頼できる業者の選び方などをご紹介しましょう。

この記事を読んでいただければ、外壁塗装の剥がれに関するお悩みの解決方法が見つかります。ぜひお役立てください。

1.外壁塗装の剥がれの原因

塗装部分が膨らんで割れたりめくれた部分がボロボロと崩れたり……そんな外壁塗装の剥がれを修繕する前に、まずは原因を知っておきましょう。外壁塗装の剥がれは、「塗料の耐久年数を超えた経年劣化」によるものと思っている人も多いのですが実はそれだけではありません。

1-1.施工時の不備

外壁塗装の剥がれは、経年劣化よりも施工時の不備で起こることが多いのです。主に、以下のことが原因となります。

  • 汚れが落としきれていない:塗装前の高圧洗浄で、塗面に残っている古い塗膜や油分・カビ・汚れをなどを完全に落としきれていない
  • 外壁の乾燥不足:高圧洗浄後、完全に乾燥させないまま下塗りを始めたり高温で塗面を熱したりして強引に乾燥させた
  • 下処理が不十分:ケレン作業(※1)で古い塗膜を剥がしきれていない・目あらし(※2)で塗装表面に傷が付けられていない・サビが完全に撤去されていない
  • 塗料の選定ミス:下地に合っていない塗料を使った・下塗り、上塗りの塗料の相性が悪い・サイディング(※3)に弾性塗料を使用した
  • 塗料の量を守っていない:メーカー指定の最低限の塗料量を守っていない・必要以上に塗料を薄めた

※1 ケレン作業:主に鉄部分をヤスリで削り、汚れやサビを落として塗料の付着をよくする作業

※2 目あらし:サンドペーパーなどを用いて塗装面に細かい傷を付け、塗料の吸着力を上げる作業で、業者によっては「ケレン」と同じ作業とすることもある

※サイディング:板状の外壁素材で建物の骨格に合わせて貼り付け、シーリング剤でつないでいく。窯業サイディングは、蓄熱性が高く弾性塗料が柔らかくなり膨れや剥がれが生じやすい

1-2.素材や建物による不備

もともと塗装を施した素材や、建物内部に問題があり外壁塗装の剥がれが生じることもあります。

  • 塗装が付きにくい素材への塗装:アルミや鉄など塗料が付着しにくい面に塗装をすると数年で剥がれる可能性が高い
  • 建物内部の劣化:配管や水回りの漏水、雨漏りなどが原因で湿気が塗膜の内側にたまると剥がれの原因となる
  • サイディングボードの直貼り:サイディングボードを直貼り(※)したために、建物の間に湿気がたまり塗膜が剥がれやすい状態になっている

※サイディングボードの直貼り:本来は直貼り工法は行わず、通気や排水が可能な「通気工法」で行う

2.外壁塗装の剥がれの修繕方法とは?

外壁塗装の剥がれが目立ってくると気になりますよね。自分で修繕できるのか、それともプロに依頼したほうがいいのか、判断基準や修繕方法などをご説明しましょう。

2-1.外壁塗装の剥がれは自分で修繕可能か?

モルタル外壁(※)の小さな剥がれなら、DIYによる修繕も可能です。基本的には以下の方法で行います。

  1. 補修部分の汚れや油分をきれいに落とし、完全に乾燥させる
  2. 充填材を塗って平らにならす(上から塗装可能な充填材を使用する)
  3. 塗装をする
  4. 乾燥させてさらに重ね塗りをする

※モルタル外壁:セメントに水を砂を混ぜた素材で形成した外壁

2-2.業者に依頼するべき症状とは?

以下のようなケースは、DIYで修理せずに業者に点検・修繕を依頼するほうがおすすめです。

  1. 外壁塗装の膨れや剥がれが複数か所ある
  2. 剥がれだけではなくひび割れも生じている
  3. コケやカビも目立ってきた
  4. 外壁を触ると壁の色と同じ粉が手に付く

4のケースは、「チョーキング現象」といい、紫外線・直射日光・雨・風などにより塗装が劣化して、塗料に含まれている顔料が粉状になって外壁表面に付着している状態です。チョーキングが起きているという段階で、塗料の耐久力は失われているので早めにプロの修繕が必要でしょう。

3.外壁塗装の剥がれ、業者の修繕方法と費用

プロに依頼した場合、外壁塗装の剥がれの修繕方法や費用、注意点などをご紹介しましょう。

3-1.外壁塗装の剥がれの修繕方法

外壁塗装の剥がれは、以下の手順で修繕します。

  1. 剥がれている塗膜を、ケレンベラや研磨紙できれいに取り除く
  2. 既存の塗膜の剥がれを取り除いたら、高圧洗浄でホコリや細かいゴミを洗い流す
  3. 十分に乾燥させる(最低でも1日、できれば2日は必要)
  4. 外壁の素材(モルタル・コンクリートほか)に合わせて下地を塗る
  5. 下地を十分に乾燥させる
  6. 塗装を行う(2〜3回塗る)

3-2.部分修繕か?外壁全体の塗り直しか?

部分的な剥がれであれば部分修繕で済むでしょう。けれども、剥がれが複数箇所に及んでいる場合は、外壁全体を塗り直したほうが仕上がりもきれいです。剥がれの状態によって、どちらのほうが適切か、業者と相談しながら選びましょう。

3-3.外壁塗装の修繕費用

外壁塗装の修繕費用は、剥がれの状態や規模によっても異なります。剥がれだけではなく、ひび割れが生じている場合、コケやカビなどが発生している場合などもあるので修繕内容もケースバイケースです。
また、仕上げに使う塗料も安いものから高価なものまであるので、何を使うかによっても費用に差がでます。モルタル外壁の修繕費の一例を挙げてみましょう。金額は各「平米あたり」の料金です。

  • 下地補修:約20,000円
  • 下塗り:約700円
  • 足場代:約700円
  • 養生:約700円
  • 塗料:アクリル塗料約1,000円・ウレタン塗料約2,000円・シリコン系塗料約3,000円・フッ素系塗料約4,000円

業者によっても料金は異なるのであくまでも目安として考えてください。

3-4.外壁塗装を依頼するときの注意点

外壁塗装の修繕費用はケースバイケースで業者によっても異なります。そのため、複数社に見積もりを依頼するほうがおすすめです。見積もり金額だけではなく、補修内容や工事期間などわかりやすく説明してくれるか、対応はていねいかなども比較検討してください。

4.外壁塗装の剥がれ、業者選びのポイント

外壁塗装の修繕業者をインターネットで検索するとたくさんヒットします。そのため、何を基準に選べばいいのか迷ってしまうでしょう。そこで、業者のホームページなどでチェックしたいポイントなどをご紹介します。

4-1.外壁塗装業社のホームページでここをチェック!

  • 外壁などの状態を無料で診断してくれる
  • 修繕費用の見積もりを無料で出してくれる
  • 施工事例を写真付きで、料金や作業日数なども含め紹介している
  • 外壁塗装や修繕のキャリアがある
  • 保証やアフターサービスがしっかりしている
  • 問い合わせや相談などに気持ちよく対応してくれる

4-2.外壁塗装の保証について

外壁塗装の保証は、大きく分けると「自社保証」と「団体保証」があります。違いをご説明しましょう。

4-2-1.自社保証とは?

外壁塗装業者が、独自で保証を行うことです。保証内容にルールはないので、業者によってばらつきがあります。定期的に外壁のチェックをしてアフターフォローを行う業者もいればほとんど何もしない業者もいるのです。そのため、自社保証の場合は、保証内容を確認する必要があります。

4-2-2.団体・組合保証(第3者保証)

外壁塗装業者が加盟する団体や組合の保証制度です。万が一、外壁塗装業者が倒産してしまった場合でも保証を受けることができます。団体や組合はいろいろあるので、業者の加盟している団体ではどのような保証内容を受けられるのか確認してください。

外装塗装工事の株式会社テンイチでは、塗装工事に関して5年〜10年の長期保証を付けています。そして、6か月に1度は問題がないか、塗り替えの必要はないかをチェックする無料点検を行っているのです。

4-3.外装業者選びの注意点

外壁塗装業者の中には悪徳業者もいるので注意してください。以下のような業者には依頼しないようにしましょう。

  • 安過ぎる料金:値段の安さを売りにする業者の中には、下処理などの段階で手抜き工事をする業者も存在するため、料金の安さだけで業者を選ばない
  • 見積もりがおおざっぱ:「塗装修繕一式○○○円」などのように、料金の明細をはっきりさせない業者には気を付ける
  • 飛び込み営業:いきなり訪問してきて「お宅の外装塗装、修繕しないと危ないですよ」などと脅し文句をいって営業をかける業者はきっぱり断る

5.外壁塗装の剥がれや修繕方法のよくある質問

外壁塗装の剥がれや修繕方法についてよくある質問をご紹介しましょう。参考にしてください。

Q.外壁塗装の剥がれを放置しておくとどのようになりますか?
A.剥がれた箇所がどんどん広がるとともに、下の層の塗装も剥がれてしまうでしょう。そうなると雨水が侵入しやすくなり、さらに剥がれる面積は広がってしまうのです。見た目も悪くなるだけではなく下地も劣化して構造耐性に悪影響を及ぼす可能性もあるでしょう。

Q.施工不良による外壁塗装の剥がれはどれくらいで発生しますか?
A.一般的に「1-1.施工時の不備」で挙げたような施工不要があった場合、塗装の剥がれは3年以内に発生する可能性が大です。そのため、最低でも3年は施工後の保証をしてくれる業者を選んでください。

Q.外壁塗装の修繕に最適な時期はありますか?
A.一般的には、気温や湿度が安定している春・秋がベストシーズンです。そして、梅雨は雨で工事が中断することも多いので、お客さまも減り業者は閑散期になります。そのため、工事費の値引きをする業者もいるようです。また、降雪量の多い地域では、積雪期は工事ができないこともあります。住んでいる地域によっても気候や温度、湿度が異なるため、業者と相談して決めたほうがいいでしょう。

Q.外壁塗装の施工不良を防止するために、業者に正しい下地材を使っているかどうか質問したいのですが。

A.修繕を依頼したときの見積もりで、下地塗料を確認し今の下地に合っているのか質問してみましょう。インターネットで調べるのもおすすめです。複数の業者に見積もりを依頼したとき、そのようなことをきちんとこころよく説明してくれる業者さんを選んでください。

Q.外壁塗装の剥がれ以外にもひび割れもあるので、1度プロに家全体の外壁診断をお願いしたいのですが料金が心配です。
A.株式会社テンイチでは、無料で外壁診断を実施しています。お気軽にこちらをご利用ください。

まとめ

外壁塗装の剥がれの原因や修繕方法、プロに依頼するケースなどをご紹介しました。外壁塗装は、少しでも剥がれてくると家全体の美観を損ないますよね。小さな剥がれなら、DIYで修繕することもできますが、数か所にある場合はDIYでやると不自然な仕上がりになってしまうこともあるでしょう。

複数箇所に剥がれがある、ひび割れもある、汚れも目立ってきたなどの場合は、プロによる外壁塗装診断を受けることがおすすめです。早めに修繕をすれば、剥がれが広がり下地や建物にダメージが及ぶことを防げます。その分、修繕予算もおさえることができるので結果的にお得です。

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