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2018.02.22 知って得する塗装講座

モルタル外壁を塗装するメリットは? 工事にかかる費用や期間も紹介

「モルタル外壁の劣化が気になる場合は塗装したほうがよいのか?」「どのくらい費用がかかるのか分からない」とお悩みではありませんか?

住宅の外壁によく使われているモルタルは、劣化するとひび割れや色落ち・剝がれなどの症状が現れるようになります。早めに塗装することで工事費用も安く済むため、こまめにモルタルの状態を確認するとよいでしょう。

この記事では、モルタルを塗装するメリットや塗装にかかる費用・期間などを詳しくご紹介しましょう。

この記事を読むことで、モルタル外壁を塗装すべきタイミングや、塗装業者選びの注意点などが分かるはずです。ぜひ参考にしてください。

1.モルタルとはどのようなものか?

まずは、外壁に使われるモルタルとはどのようなものなのかを解説しましょう。

1-1.セメントと砂を混ぜた外壁材

モルタルはセメントと砂を混ぜたものに水を加えて練り込んだ外壁材です。見た目はコンクリートに似ていますが、コンクリートには砕石や砂利も加えるため、モルタルより強度が高くなっています。現在はサイディングの外壁材が主流ですが、1960~1980年ごろに建てられた住宅にはモルタル外壁が使われているケースが多いです。

1-2.モルタル外壁の種類

モルタル外壁にはいくつか種類があり、それぞれ模様や質感が異なります。種類ごとの特徴は以下のとおりです。

  • リシン仕上げ:アクリル顔料塗料に砂状の骨材を混ぜて吹き付けたもの
  • スタッコ仕上げ:リシンを厚く吹き付けたもので外壁に厚みが出る
  • 吹き付けタイル仕上げ:陶磁器のような見た目に仕上がり、不規則な凸凹を作ることができる

2.塗料が劣化したモルタルを放置する影響

モルタルの塗料が劣化したまま放置すると、さまざまな影響を及ぼすことになるので要注意です。

2-1.見た目が悪くなる

モルタル外壁の塗料が劣化してくるとひび割れや剝がれ・浮きなどの症状が目立ってきます。そうなると、建物が古くみすぼらしく見えるようになるため、印象が悪くなるのです。住んでいる人にとっても気持ちのよいものではありません。見た目が悪くなれば住宅としての資産価値も低下するため、売却を検討することになったときにも影響してしまいます。

2-2.アレルギーを引き起こす

モルタル外壁が劣化してひび割れや剝がれなどが発生すると、その部分から雨水や湿気が浸入して壁の中にカビが生えてしまいます。住人は知らず知らずのうちにカビの近くで暮らすことになり、アレルギー症状を引き起こしてしまう可能性もあるのです。室内のカビ対策はしていても、壁の中までは対処できないので注意しなければなりません。

2-3.建物の寿命が短くなる

モルタル外壁の劣化を放置することは、建物の寿命を短くすることにもつながります。建物内部に入り込んだ雨水や湿気は、木材の腐敗や鉄部のサビを引き起こす原因になるのです。その結果、建物の強度や耐久性に影響し、大きな地震が起こったときに倒壊するリスクが高まってしまいます。

3.モルタルを塗装するメリットは?

モルタル外壁の劣化を塗装によって補修するメリットには、以下のようなものがあります。

3-1.工事費用が安く済む

モルタル外壁のリフォーム方法には、塗装と張り替えの2種類があります。塗装は張り替えに比べて工事費用が安く済むのがメリットです。もちろん、建物内部にまで劣化の影響が及んでいる場合は張り替えが必要になりますが、そうでなければ塗装で対応したほうがお得でしょう。

3-2.仕上げの自由度が高い

前述したように、モルタルは仕上げの種類が豊富です。質感や凸凹の大きさなどを自由に調整できるため、好みのデザインに仕上げることができます。「外壁の見た目にこだわりたい」という人には大きなメリットでしょう。

3-3.職人が施工しやすい

モルタルは複雑な形状の外壁でも塗装できるため、職人にとっても施工しやすいことで知られています。また、目地がないので仕上がりがきれいになるという点もメリットです。

4.モルタルを塗装する際に確認すべきこと

モルタルを塗装する前に、いくつか確認しておきたいことがあります。

4-1.劣化の症状と程度をチェックする

まずは、モルタル外壁にどのような劣化症状が現れているのか、その症状はどの程度のものなのかを確認しましょう。早急に塗装が必要なのは、塗膜や外壁材が剝がれてきている場合です。「建物を保護する」という外壁本来の役割が失われているため、放置すると大規模な補修工事が必要になってしまいます。また、幅0.3mm以下のひび割れや外壁表面の色落ちなどは、緊急性の低い劣化症状です。すぐに塗装する必要はありませんが、劣化が始まっているということは覚えておくとよいでしょう。

4-2.DIYはおすすめできない

モルタル外壁の劣化を発見したとき、「自分で補修できないのか?」と思う人も多いでしょう。確かに、DIYなら費用も安く済みますが、専門の知識や技術がないまま補修をしてもすぐまた元に戻ってしまう可能性が高いです。無理に補修しようとして症状が悪化してしまい、さらに大がかりな補修工事が必要になるケースも少なくありません。劣化の程度を確認するためにも、業者に依頼したほうがよいでしょう。

5.モルタル塗装にかかる費用

モルタルを塗装する際にかかる費用についてご紹介しましょう。

5-1.費用は塗料の種類によって異なる

モルタル外壁の塗装工事にかかる費用は、使用する塗料の種類によって大きく変わります。最も普及しているシリコン系塗料は100㎡あたり25万~35万円が相場で、耐用年数は8~15年です。塗料のグレードによって価格と耐用年数が異なるため、事前にしっかり確認しておくことをおすすめします。

5-2.業者によっても違うので比較することが大切

同じ内容の塗装工事でも、依頼する施工業者によって費用は異なります。そのため、大まかな相場を把握するために、複数の業者に無料見積もりを依頼するとよいでしょう。その内容を比較した上で業者選びをすると安心です。

5-3.足場代についても知っておこう

外壁塗装工事では足場を設置することが多いため、足場代についても把握しておく必要があります。足場代の相場は1㎡あたり700~1,000円となっており、20~30坪の戸建てだと15万円ほどかかるのが一般的です。足場代は塗料の種類にかかわらず発生するものなので、事前にしっかり確認しておきましょう。

6.モルタル塗装にかかる期間

モルタル外壁の塗装工事にかかる期間についてご紹介しましょう。

6-1.2週間~1か月程度かかるのが一般的

モルタル外壁の塗装工事には、2週間~1か月ほどかかります。実際の塗装作業にかかる日数は1週間前後ですが、足場の設置や解体・養生などの作業が加わるため、余裕を持ってスケジュールを組んでおくとよいでしょう。

6-2.時期によって作業期間が変わる

塗装工事の期間は外壁の劣化症状にもよりますが、時期や季節によっても変わってきます。モルタル塗装は5℃以下の低気温や85%以上の高湿度下では作業できないため、依頼する時期によっては工事を中断することも出てくるのです。特に、梅雨時期は工期が延びる可能性が高いでしょう。

6-3.事前に業者へ確認を

当然、作業にあたる職人の人数によっても工事の進み具合は変わってきます。特に、繁忙期だと職人が足りず、作業に時間がかかってしまう可能性もあるのです。外壁塗装は大がかりな工事なので、住人への影響はもちろんのこと、近隣住民に迷惑がかかることも考えなければなりません。工期については、事前にきちんと業者へ確認しておきましょう。

7.モルタル塗装の流れを紹介

モルタル外壁の塗装工事がおこなわれる流れをご紹介します。

7-1.足場の設置

まずは、足場を設置します。足場は高所の作業を安全におこなうために設置するもので、作業を効率化するためにも必要です。スムーズに足場の設置ができるように、庭に置いてあるものなどをあらかじめ移動させておくとよいでしょう。

7-2.高圧洗浄・養生

外壁に塗料が密着しやすくなるように、外壁表面の汚れを落とすために高圧洗浄をおこないます。コケやカビなども高圧洗浄で落とすことが可能です。高圧洗浄が終わったら、塗装しない部分に塗料がつかないように養生をします。

7-3.下地調整

劣化している部分の下地を補修したりケレン作業をおこなったりして下地調整をします。この作業は塗料の密着性を高めるために非常に重要です。

7-4.下塗り・中塗り・上塗り

塗装は「下塗り」「中塗り」「上塗り」の3回に分けておこないます。間に十分な乾燥時間を設ける必要があるため、上塗りが完了するまで1週間近くかかる場合がほとんどです。

7-5.足場解体・清掃

付帯部の塗装が終わったら、養生を外して塗り残しがないか点検します。問題がなければ足場を解体し、建物周辺の清掃をして工事完了です。

8.塗装業者を選ぶ際のポイント

信頼できる外壁塗装業者を選ぶポイントをご紹介しましょう。

8-1.豊富な施工実績がある

施工実績が豊富な業者は、利用者からの信頼も厚い業者であると判断できます。数多くの工事を経験してきたということは、知識や技術力を持つ職人が在籍している可能性が高いということです。ホームページに過去の施工例を載せている業者も多いため、確認してみるとよいでしょう。

8-2.見積書の内容が明確

口頭だけでなくきちんと書面で見積書を提出するかどうかはもちろんのこと、見積書の内容は必ず細かくチェックしてください。何にいくらかかるのか、詳細が記載されていれば問題ありません。「作業一式」というように不明確な内容の見積書を提出してくる業者は利用しないほうがよいでしょう。

8-3.アフターフォロー体制が整っている

工事後に何らかのトラブルが発生したとき、きちんと対応してくれる業者かどうかも確認しましょう。長期保証や定期点検など、アフターフォローの内容は業者によって異なります。充実した内容でアフターフォロー体制が整っている業者を選ぶと安心です。

9.モルタルの塗装に関するよくある質問

「モルタルの塗装について知りたい」という人が感じる疑問とその回答をまとめました。

Q.モルタル外壁は汚れがつきやすいというのは本当ですか?
A.はい。表面がザラザラした仕上がりになることが多いため、汚れがつきやすくカビやコケなども生えやすいのが特徴です。見つけたらブラシなどで優しくこすって落とすとよいでしょう。

Q.モルタルの塗装は何年ごとにおこなえばよいですか?
A.目安は10~15年ごとといわれています。しかし、耐用年数に関係なく劣化症状が目立つようになったら塗装を検討するのがおすすめです。

Q.外壁塗装工事が始まる前に近所への挨拶をしておいたほうがよいでしょうか?
A.はい。施工業者も挨拶回りをしてくれますが、ご近所トラブルを避けるためには施主本人も挨拶しておくべきです。

Q.外壁を触ると手に白い粉が付着するのですが、問題ありませんか?
A.チョーキング現象といい、塗料に含まれる樹脂が劣化することが原因で起こります。防水性が低下している証拠なので塗装を検討したほうがよいでしょう。

Q.悪質な外壁塗装業者に多い手口を教えてください。
A.突然訪問してきて不安をあおり、外壁塗装工事を強引にすすめてくるのが悪徳業者に多い手口です。

まとめ

モルタル外壁を塗装するメリットや塗装前の確認事項などを詳しくご紹介しました。モルタル外壁の劣化を放置すると建物の寿命にも影響してくるため、適切なタイミングで塗装するのがおすすめです。ぜひこの記事を参考に、信頼できる業者に塗装を依頼してください。

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