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2019.11.24 知って得する塗装講座

外壁塗装中に雨が降ったらどうすべき? 影響や対応について徹底解説

「外装塗装は雨の日でもできるのか?」と悩んでいる方は多いでしょう。基本的に、外壁塗装は乾燥した晴れの日または曇りの日に行うことをよしとしていますが、なぜ雨の日はダメなのか理由について知らない方は多いはずです。きちんと理由を理解すれば、塗装中に雨が降ってきても迅速に対応できるでしょう。

本記事では、外壁塗装中の雨に関する内容を徹底的に解説します。

この記事を読むことで、外壁塗装中に雨が降ったときの対処法などが分かります。気になっている方はぜひ参考にしてください。

1.外壁塗装工事は雨でもできるのか?

まずは、外壁塗装工事は雨でもできるのか基本情報をチェックしておきましょう。

1-1.外壁塗装工事は雨の日NG

基本的に、外壁塗装工事は雨の日に行うことができません。国土交通省公共建設工事標準仕様書や塗料メーカーのカタログには、気温5度以下、湿度85%以上の場合は塗装を避けてくださいという記載があります。雨の日は湿度がグッとあがるため、外壁塗装工事には向きません。湿度が85%以上の環境で外壁塗装工事をしてしまうと、塗料に雨や結露などの不純物が混ざってしまうからです。不純物が塗料に混ざってしまうと変色や塗膜の形成不良などを起こしてしまいます。だからこそ、外壁の塗装は雨の日には基本的に行わないほうがいいのです。

1-2.水性の塗料は雨の日に施工できない

外壁塗装工事が雨の日にできない理由は、水性の塗料だからという理由もあります。外壁塗装工事によく使われるのが水性の塗料ですが、湿度が高くなる雨の日は塗料が乾燥しにくいという問題点があり、どうしても作業効率や塗装の仕上がりが悪くなってしまうのです。たとえ、直接雨があたらない場所だとしても、湿気によって塗料が乾燥せず、マダラになってしまう恐れがあります。油性の塗料でも塗装した部分に雨があたると工事をやり直さなければなりません。施工期間を短くするために雨の日でも行おうとする方がいますが、逆に延びてしまい二度手間になる恐れがあるので無理は禁物です。

2.雨が外壁塗装工事におよぼす影響

それでは、雨が外壁塗装工事におよぼす影響をチェックしていきましょう。

2-1.途中で雨が降るとさまざまな影響が

外壁塗装中に雨が降ってくるとさまざまな悪影響を受けることになります。たとえば、以下のような影響が出るでしょう。

  • 塗料が雨で流される
  • 光沢が低下してしまう
  • 塗料に雨が落ち、マダラな仕上がりになる
  • 塗装剥離やひび割れなどの劣化が起きやすくなる

塗料が雨で流されてしまうと流れた塗膜を見切りのいいところまで除去して再塗装する必要があります。また、光沢が低くなると上から再塗装、塗料が水を吸って膨れた場合も再塗装する必要があるため、さらに費用がかさんでしまうことになるでしょう。

2-2.工期が延びてしまう

基本的に、塗装業者は工期中に雨が降る日があると想定して工期を決めますが、天候を決めることはできません。突然、雨の日が続くこともあるでしょう。

雨の日が続くともちろん工程もストップすることになるため、どうしても工期が延びてしまいます。塗装工事ができない期間中は、足場をそのままにしたり、シートでおおわれた状態になったりしてしまうため、何かと不便に感じるようになるでしょう。だからこそ、雨の日が続きやすい梅雨の時期はできるだけ避けたほうが懸命です。

3.塗装工事中に雨が降った場合の費用は?

ここでは、塗装工事中に雨が降った場合の費用を解説します。

3-1.雨が降ったら追加料金はかからない

外壁塗装中に雨が降って工期が延びた場合、追加料金がかかるかどうかがネックになるでしょう。前述したように、雨が降るのを前提に余裕を持ったスケジュールを組んでいるため、途中で雨が降っても追加料金はかかりません。施工業者は必ず週間で天気をチェックしていることもあり、追加料金を請求するところはほとんどないので安心してください。

ただし、悪徳業者の中には高額な追加料金を請求してくる可能性があります。雨の日でトラブルにならないためには、業者選びも大切なポイントになるでしょう。

3-2.強制的に塗装を続けると費用がかさむことに

できるだけ、早く工事を終わらせたいからと雨の日でも塗装工事を続行するのは絶対にNGです。無理に続けてしまうと費用がかさんでしまう恐れがあります。塗装がうまくできず、再び塗装しなければならない状態になってしまうからです。1度目の塗装で高額な費用がかかるのに、再塗装しなければならないということになれば、その2倍の費用を支払わなければならなくなります。

「そのままでも大丈夫」というあまい考えは絶対にNGです。雨の日に行った外壁塗装は下地と塗料がしっかりくっつかず、剥離が起きたりひび割れの原因になったりします。ひび割れ・剥離などの症状をそのまま放置すると、下地まで傷んでしまい修繕費用がさらにかかってしまうことになるでしょう。

3-3.追加費用が発生するケース

前述したように、外壁塗装中に雨が降っても追加費用は発生しませんが、外壁塗装で追加費用が発生するケースがあります。たとえば、以下のようなケースです。

  • 古い塗装を剝がしてみたら外壁が予想以上に劣化していた
  • 工事途中に追加でお願いしたい作業が発生した
  • 塗ると思っていた場所が塗装されていなかった

上記の3つは追加費用が発生する代表的なケースです。見積もりを提出する前に、業者は現地調査を行うことになりますが、外壁塗装で実際に工事を始めてみると予想以上に外壁が劣化していたケースはよく起きています。実施に内部を見なければどのような状態になっているのか分からないからです。

特に、2階・3階などの手が届かない外壁の場合、追加費用が発生する可能性があるため、事前に費用を確認しておいたほうが安心できます。

4.塗装工事中に雨が降ったときの対応

ここでは、塗装工事中に雨が降ったときの具体的な対応を解説します。

4-1.雨が降ったら塗装工事を中断するか

できれば、業者へ依頼する前に、雨が降ったときの対応をチェックしてください。優良業者は雨の日に作業できないことを理解しているので、雨が降ったらすぐに外壁塗装を中断します。しかし、中には、雨の中でも作業を続けるという業者が存在しているのです。工期を遅らせたくない気持ちが強いため、仕上がりに影響すると分かっていても無理に作業を続けたいのでしょう。

きちんと作業を行っているように見えるかもしれませんが、雨の日は塗装工事ができないので中断してくれるか確認が大切です。また、雨でぬれた足場はすべりやすく足元が不安定な状態なので、塗料や工事の品質問題だけでなく、大ケガにつながるリスクもあります。

4-2.業者と今後の対策や状況について確認する

塗装工事中に雨が降ってきた場合、中断すると同時に、今後のことについて業者と確認し合うことが大切です。たとえば、雨があがった後に塗装面に異常が現れているかもしれません。雨があがったらそのまま業者に任せるのではなく、責任者と一緒に異常や不具合がないかを自分の目で確かめてください。

異常が起きている場合は、どのように処置するのか、追加費用がかかるのかなど気になることはすべて相談することが大切なポイントとなります。優良業者であれば、必ずしっかりとした対応をしてくれるでしょう。

4-3.予期しない雨が降った場合は塗り直しになることも

外壁塗装の過程によっては、途中で雨が降ったために最初から塗り直しが必要になるケースがあります。通常塗装は水性でも最低1時間、溶性塗料なら4時間は乾燥させなければなりません。

乾燥している間に予期しない雨が降ってしまうと、塗装に不純物が混ざってしまう恐れがあります。不純物が混ざってしまえば塗り直しになるため、工期スケジュールを見直さなければなりません。塗り直しになった際も、業者と必ず相談をしてください。

4-4.信頼できる業者を選ぶのが大事なポイント

実績がある優良業者ほど、急な雨が降ってきても迅速かつ丁寧な対応をしてくれます。優良業者に依頼するためにも、業者選びのポイントを押さえておきましょう。最低限、押さえておきたいポイントは以下のとおりです。

  • スタッフの対応が丁寧でスピーディーか
  • 外壁塗装の実績が豊富か
  • 施工事例がホームページ等に記載されているか
  • どのような方法で塗装を行うか説明してくれるか
  • 無料見積もりや無料相談を受けつけているか
  • 見積書の内容が明確に記載されているか
  • 口コミや評判がいいか

さまざまなリフォームや外壁・屋根塗装を行っている株式会社テンイチでは、無料相談・無料見積もりを行っています。急な雨が降ってきても迅速かつ適切な対応を心がけておりますので、悩んでいる方はぜひ1度ご相談ください。

5.外壁塗装中の雨に関してよくある質問

外壁塗装中の雨に関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.雨の中でできる工事内容は?
A.基本的に、外壁塗装工事は雨の日に行うことができませんが、塗装工事以外でできる作業内容はあります。たとえば、養生シートの設置です。塗装範囲以外の場所に塗料が飛び散るのを防ぐため、養生シートでおおう作業は雨の日でも行うことができます。また、足場の組み立てや養生シート・足場の撤去も可能です。ただし、これらの工程が必要になるのは工事の初日か最後の日くらいになるでしょう。なお、雨の日は足場が不安定になるため、作業をしないほうが懸命です。

Q.外壁や屋根塗装に最適な天候は?
A.乾燥していて晴れの日が多い春や秋が最適だといわれています。春や秋でも雨の日が続かない時期をねらったほうがスムーズに作業を進めることができるでしょう。乾燥しやすい冬は外壁塗装にぴったりだと思われがちですが、気温が低いため塗料が乾燥するまで時間がかかってしまいます。逆に、夏場は急激に気温が高くなるため、塗料に泡が生じやすくなってしまうのです。外壁や屋根塗装に適した時期は工事の予約でいっぱいになる可能性があるので、早めに業者を選び相談したほうがいいでしょう。

Q.雨が降っても業者が作業をやめない場合の対処法は?
A.業者の中には、雨が降っても作業を一向にやめないところもあります。雨天でも作業を強行した場合、それを理由に保障期間の延長を申し出るといいでしょう。前述したように、雨の日に塗装工事を続けると塗装面が劣化しやすくなったり、白化や塗膜剥離のトラブルに発展したりする恐れがあります。外壁塗装はすぐに剝がれたり劣化したりするわけではなく、数か月・数年かかってから発生しやすくなるでしょう。そのため、保障期間を延ばすことで数年後に劣化が出てきても無償で対応してもらうことができます。

Q.雨の日でも塗ることができる塗料はあるのか?
A.さまざまな種類の塗料がありますが、新商品として雨の日でも塗ることができると量が登場しました。雨が降っていないときは主剤だけ使いますが、雨が降ったり屋根がぬれたりしているときは、主剤に強化剤を混ぜて使うという方法です。塗装ができない状態であっても強化剤を塗ることで塗膜が固まり、塗装することができます。しかし、下塗り専用となるため、中塗りや上塗りのときには使用できません。

Q.悪徳業者とよくあるトラブルは?
A.見積書に記載されていない追加料金を請求された・仕上がりにムラがあったなどのトラブルが続出しています。雨の日でも外壁塗装ができると思っていたため、雨が降っても作業を続ける業者に疑問を抱かず、そのまま工事を進めてしまったというトラブルも起きているので要注意です。外壁塗装をすべて業者に任せるのではなく、きちんと自分の目で確かめることも重要でしょう。

まとめ

基本的に、外壁塗装中に雨が降ってきたら作業を中断することになります。雨量に限らず、少しでも雨が降ると雨水を塗料が吸い込んでしまうため、作業を中断しブルーシートなどでおおう必要があるからです。雨水を吸い込んでしまうと塗料が膨張してはひび割れや剥離とったトラブルに発展する恐れがあります。業者選びの際は、雨の日の対応などもしっかりと確認しておきましょう。

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