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2020.08.07 知って得する塗装講座

台風で外壁はどんな被害を受けるのか? 外壁塗装中の対応策もご紹介

夏から秋は、台風が発生しやすい時期です。近年の台風は勢力が強くなっており、強風などの影響を受け、外壁に大きな被害が生じる恐れがあります。台風が来る前は、外壁がダメージを受けないよう点検をしておくことが大切です。とはいえ、どんな点検をすればいいのか、どのような被害があるのかなど、分からない点も多いでしょう。台風によって自宅の外壁が損傷するだけでなく、隣家などにも迷惑をかけてしまう恐れがあるので、台風による外壁の被害についてしっかり理解しておくことが大切です。

そこで、本記事では、台風が来ることで起きる外壁の被害や、具体的な点検事項などについてご紹介します。

台風による外壁の被害を想定しておくことは、家を守るために重要なことです。また、外壁塗装中に台風が来る場合もあります。外壁塗装中に台風が来る場合の具体的な対策を知っておき、安全が守られるよう準備しておきましょう。

1.台風で発生する外壁の被害について

台風が来ると、外壁にどのような被害を受けるのでしょうか? 外壁の被害についてご紹介します。

1-1.石などの飛来物による傷や凹(へこ)み

台風は強風を伴うため、石などさまざまな飛来物が外壁にあたります。飛来物の衝突によって、外壁に傷や凹みなどができてしまい、美観を大きく損なう場合があるのです。塗膜が損傷することで、外壁の機能が低下する可能性があります。

1-2.外壁のはがれ・落下

外壁が強風によってダメージを受けると、はがれが生じる場合や、外壁の一部が落下する場合があります。また、はがれた外壁や落下した外壁が強風で舞い上がり、近隣の家屋を傷つける恐れがあるのです。

1-3.雨漏(も)り

外壁にダメージを受けると、ひび割れなどが生じる場合があります。わずかなひび割れでも雨水が内部に侵入し雨漏りを誘発する危険性があるでしょう。台風の豪雨による雨漏りで深刻な被害を受けることも想定しておかなければなりません。

2.台風が来る前に点検しておくべきこと

台風が来る前は、どんなことを確認しておけばいいのでしょうか? 点検すべきポイントをご紹介します。

2-1.外壁の状態

外壁の状態を確認することは、台風対策として重要なポイントです。劣化箇所などを特定し、台風が来る前に修繕するか、養生などを施しておきましょう。業者による点検を受けると安心です。一般の人では見つけにくい劣化も発見してもらうことができます。

2-2.屋根もチェックすること

外壁と同じように、屋根も台風の影響を受けやすい箇所です。屋根は、劣化具合や釘(くぎ)浮き箇所などをチェックしておき、安全対策を施しておきましょう。屋根がダメージを受けると、屋根材の落下や飛散により、外壁が損傷する恐れがあるからです。

2-3.保険の加入状況

損害保険や火災保険に加入している方は、保険の内容を確認しておきましょう。台風などの自然災害で外壁がダメージを受けた際に、保険金給付の対象となる場合があります。

2-4.ガラスフィルムを貼る

台風によって損傷した外壁の一部が飛散し、ガラスを割ってしまうことがあります。被害を最小限に留(とど)めるため、ガラスフィルムを貼って安全を確保することが大切です。

2-5.外壁などの点検は台風シーズン前に終えておくこと

台風が間近に迫ってから業者による点検を受けても、修繕などが間に合わない場合があります。できるだけ台風が頻発する夏前に点検を終えておき、早めに安全対策を施しておきましょう。

3.外壁塗装中に台風が来てしまったら?

外壁塗装中に台風が来てしまうことがあります。外壁塗装中に台風が来た場合、どうすればいいのでしょうか? 具体的な対策をご紹介します。

3-1.飛散防止シートを畳む

外壁塗装中は、塗料が近隣に飛び散らないよう飛散防止シートを張り、養生します。ところが、台風の強風に飛散防止シートが煽(あお)られると、足場が強い衝撃を受けて倒壊する可能性があるのです。安全面を考慮し、事前に飛散防止シートを畳んでおきましょう。畳んだシートは縛りつけ、強風が吹いても動かないように固定してください。

3-2.事前に業者と対策を相談しておく

外壁塗装は、可能であれば、台風が来る時期を避けて行うのが理想です。工事が台風の時期と重なってしまう場合は、外壁塗装工事に支障が出ないよう、台風が来た場合のことを想定し、事前に業者と対策を相談しておきましょう。

3-3.可能であれば、台風が来る前に外壁塗装を終える

台風が来る日がある程度想定できる場合、可能であれば工事を前倒しし、台風が来る前に外壁塗装を終えてしまうのも1つの方法です。ただし、外壁塗装は各工程を丁寧に行うことで、塗膜本来の性能を発揮します。業者と打ち合わせをし、工事日程を確認しておきましょう。

3-4.契約書を確認しておく

台風などで外壁塗装工事が長引いてしまった場合、業者によっては、追加料金や割増料金などが発生する場合があります。念のため、契約書を確認しておきましょう。本来、自然災害による外壁塗装の工期延長は、追加料金などが発生しないとされています。ただし、契約書の記載事項が優先されるので、確認しておいたほうが安心です。

4.台風による外壁被害や外壁塗装でよくある質問

台風による外壁被害に関する質問を集めました。

Q.畳んだ飛散防止シートはどこに縛りつけておけばいいのか?
A.足場に縛りつけておきましょう。台風は年々勢力を増し、猛威を振るっています。厳重に縛りつけ、強風を受けても解(ほど)けないようにすることが大切です。

Q.台風が来る前に外壁などの修繕をしておくメリットは?
A.外壁などを修繕しておくメリットは、台風による被害を最小限に留められることです。わずかな劣化でも放置せず、台風が来る前に修繕しましょう。甚大な被害を受けた後では、修繕費用も膨らんでしまい、多額の出費が予想されるからです。

Q.DIYで修繕した外壁は、台風による被害に遭いやすいのか?
A.はい、遭いやすいでしょう。DIYでのリフォームは、強度が不十分なケースが多いのです。台風が来る前に、業者による点検を受けたほうが安心でしょう。

Q.台風で外壁が損傷し、近隣に迷惑をかけた場合、責任を問われる可能性はあるのか?
A.はい、あります。必要な点検を怠ったなど、過失責任を問われる可能性があるでしょう。外壁だけでなく、屋根など台風の被害に遭いやすい箇所は、持ち主の責任で点検を受けておいたほうが安心です。

Q.外壁塗装業者は、台風など天候を考慮して工事を行うのか?
A.はい、考慮する場合が多いでしょう。夏場は、台風など天候の変化を考慮して工事日程を組むケースがほとんどです。不安に感じる点があれば、外壁塗装を依頼する際、業者としっかり打ち合わせをし、不安を解消しておきましょう。

まとめ

台風が来ると、強風に煽られて外壁がダメージを受けることがあります。外壁の一部が飛散し、近隣や自宅の窓ガラスを割ってしまう危険性もあるでしょう。台風が来る前は、業者による点検を受け、必ず劣化している箇所の修繕を行ってください。近年の台風は勢力が強くなっています。甚大な被害を受けてからでは、多額の修繕費用がかかってしまうのです。また、必要な点検をしなかったとして、近隣から責任を問われるリスクもあります。外壁塗装中に台風が来ると予想される場合は、事前に飛散防止シートを畳んで縛りつけるなど、安全対策をしっかり行うことが大切です。

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