2022.10.31 外壁塗装
blog 外壁塗装ブログ
「そろそろ外壁塗装をやり直したいので、どんな種類があるかこの機会に詳しく知りたい」とお考えではありませんか? 実際に外壁塗装をやり直そうとしても、さまざまな塗料や工法を目にすると、何を選べばよいのかよく分からないこともあるでしょう。
外壁塗装で失敗しないためにも、まずは、どんな塗料や工法があるか詳しく知り、信頼できる業者に依頼することが大切です。
そこで今回は、外壁塗装の種類について詳しく解説しましょう。
この記事を読むことで、外壁塗装に使用する塗料の種類や選び方などがよく分かります。外壁塗装の予定がある方は、記事を読んでみてください。
この記事はこんな方におすすめ
- 外壁の塗り直しを考えている方
- それぞれの塗料・工法の特徴を知っておきたい
- 自分の家に合った塗料・工法の選び方を知りたい方
この記事を書いた専門家
テンイチ 管理部 営業企画課
INDEX
1.外壁塗装の塗料にさまざまな種類がある理由は?
最初に、外壁塗装の塗料にさまざまな種類がある理由について、詳しく見ていきましょう。
1-1.多彩なニーズに対応する必要がある
外壁塗装の塗料にさまざまな種類がある理由の一つが、多彩なニーズに対応する必要があることになります。外壁塗装に求める内容は、依頼者の好みや事情によりまちまちです。
たとえば、耐用年数の長さよりも価格の安さを重視したい場合と、価格が高くてもメンテナンスの手間を省きたい場合では、適する塗料の種類が異なりますよね? 多彩なニーズに対応するには、多くの種類が必要になるのです。
1-2.塗料の種類ごとにメリット・デメリットがある
外壁塗装用の塗料は、種類ごとにメリット・デメリットがあるものです。どんなに高性能・高機能とされる塗料であっても、必ず何らかのデメリットがあります。
たとえば、塗料の種類によっては、外壁材との相性が悪く、デメリットが強調されてしまうこともあるでしょう。
しかし、塗料の種類が多ければ選択肢が増え、外壁材との相性や建物の立地条件などを考えて最もメリットが大きいものを選ぶことが可能になるのです。
2.外壁塗装で使用される塗料の種類
外壁塗装では、さまざまな塗料の種類が使われます。ここでは、塗料の種類をさまざまなポイントによる違いからご紹介しましょう。
2-1.塗料の材料による違い
外壁塗装用の塗料は、材料の違いで種類分けできます。ここでは、現在主流になっている5種類についてご紹介しましょう。
2-1-1.ウレタン塗料
ウレタン塗料は、ウレタン樹脂を主成分とする塗料です。シリコン塗料が広まる前は、ウレタン塗料が外壁塗装の主流だったこともあります。
- 耐用年数:8~10年程度
- 価格の目安(1㎡):1,000~2,000円程度
- メリット:塗装費用が安価、弾性が高くひび割れしにくい、密着性が高くて扱いやすい
- デメリット:耐用年数が短い、紫外線に弱い、汚れやすい
2-1-2.シリコン塗料
シリコン塗料は、主成分にシリコン樹脂を使用している塗料です。現在、外壁塗装用の塗料として最も普及している種類になります。
- 耐用年数:10~15年程度
- 価格の目安(1㎡):2,500~3,200円程度
- メリット:カラーバリエーションが豊富、光沢のある仕上がりになる、コストパフォーマンスに優れる
- デメリット:塗膜がひび割れしやすい、耐久性を特に重視する場合には不向きなことがある
2-1-3.ラジカル塗料
ラジカル塗料とは、高耐候酸化チタンと光安定剤を配合した塗料のことです。近年外壁塗装によく使われている塗料で、需要が増えてきています。
- 耐用年数:12~18年程度
- 価格の目安(1㎡):2,800~3,800円程度
- メリット:防汚性が高い、変色しづらい、光沢のある仕上がりになる
- デメリット:施工自邸が少なく参考にしづらい、濃色での塗装が難しい、施工できる業者が限られる
2-1-4.フッ素塗料
フッ素塗料とは、蛍石由来のフッ素を配合した塗料のことです。主に、大型施設の外壁塗装などによく使われています。
- 耐用年数:15~20年程度
- 価格の目安(1㎡):3,000~5,000円程度
- メリット:耐用年数が長い、耐久性が高い
- デメリット:価格が高い、塗膜が硬いためひび割れしやすい
2-1-5.無機塗料
無機塗料は、石・レンガ・ガラスなどの無機物を配合した塗料のことです。比較的新しい種類の塗料で、ハイグレードな建物の外壁塗装などに使用されています。
- 耐用年数:20~25年程度
- 価格の目安(1㎡):4,000~5,500円程度
- メリット:耐用年数が長い、耐久性が高い、防火性が高い、汚れにくい
- デメリット:価格が高い、ツヤ消しの仕上がりを選べない、業者に高い技術力が必要
2-2.希釈剤による違い
外壁塗装の塗料は、希釈材による違いで水性塗料と油性塗料に分けることができます。
2-2-1.水性塗料
水性塗料は、希釈剤に水を使う塗料です。安全性が高く、1液型でそのまま希釈剤を加えて使用できるものが多く見られます。
- メリット:異臭が少ない、健康被害が起こりにくい、簡単に保管できる
- デメリット:対候性に乏しい、耐久性が低い、乾燥に時間がかかる
2-2-2.油性塗料
油性塗料は、有機溶剤を希釈材に使用する塗料です。外壁塗装や屋根塗装など、屋外での塗装に向いています。
- メリット:耐久性が高い、防水性が高い、早く乾燥する、光沢のある仕上がりになる
- デメリット:独特の臭いがある、価格が高い
2-3.1液型と2液型はどう違う?
外壁塗装の塗料は、1液型と2液型に分けることができます。それぞれの特徴については、以下を参考にしてください。
2-3-1.1液型
1液型の塗料とは、主剤と硬化剤が1缶の中に混ざっている状態の塗料です。外壁塗装する際には、このまま希釈剤を入れて薄めて使うことになります。
- メリット:価格が安い、取り扱いが簡単、2液型より手間がかからない
- デメリット:乾燥に時間がかかる、密着性が低い
2-3-2.2液型
2液型の塗料は、主剤と硬化剤で2缶に分かれているのが特徴です。外壁塗装する際に、2缶を混ぜ合わせてから、希釈剤を入れて薄めて使うことになります。
- メリット:耐久性が高い、密着性が高くキレイに仕上がる
- デメリット:2缶を混ぜる手間がかかる、早く使いきる必要がある
3.外壁塗装で使用される工法の種類
外壁塗装で使用される刷毛(はけ)工法・ローラー工法・吹き付け工法の3つの工法について、詳しく解説します。
3-1.刷毛工法
刷毛工法とは、刷毛を使って手作業で塗装する工法のことです。日本で古くから採用されている工法で、塗装場所に合わせてさまざまな種類の刷毛を使い分けながら仕上げていきます。
メリット
- 独特の風合いを楽しめる
- 細かな部分や隅までキレイに仕上がる
- 塗料の飛び散りが少ない
デメリット
- 3つの工法の中で最も塗装時間がかかる
- すべて職人の手作業になるため費用が高くなる
3-2.ローラー工法
ローラー工法とは、専用のローラーを使用して塗装する工法のことで、外壁塗装や屋根塗装などで広く採用されています。細かな部分の仕上げについては、刷毛工法や吹き付け工法と併用することが多いのも特徴です。
メリット
- 刷毛工法より短時間で広範囲の塗装が可能
- 塗料の飛散が少なく、養生の手間を省くことができる
- 塗料の無駄を減らすことができる
デメリット
- 細かな部分の塗装では塗り残しが発生しやすい
- 吹き付け工法より塗装時間がかかる
- 仕上がりが職人の技術力に左右されやすい
3-3.吹き付け工法
吹き付け工法とは、スプレーガンなどを使用して塗料を霧状にして吹き付ける工法です。最近では、外壁塗装に広く採用されています。
メリット
- 広範囲を短時間で塗装できる
- 細かな部分もキレイに塗装できる
- さまざまな仕上げを楽しめる
- 作業跡が分かりづらい
デメリット
- 塗料が周辺に飛び散りやすいため、養生を丁寧に行う必要がある
- 塗料の臭いが気になりやすい
- ほかの2つの工法より塗料を多く消費してしまう
- 職人の技術力が低いと塗りムラが発生しやすい
4.外壁塗装の塗料や工法を選ぶポイントや注意点
ここでは、外壁塗装の塗料や工法を選ぶポイントや注意点を解説していきます。外壁塗装の満足度に大きく影響するので、よく読んで参考にしてください。
4-1.塗料を選ぶポイント
塗料を選ぶポイントを、詳しくご紹介しましょう。
4-1-1.色
塗料を選ぶ際は、色が重要なポイントになります。外壁塗装は、塗料の色により印象が大きく異なるものです。たとえば、外壁塗装の色で人気の高い白・ベージュ・グレーでも、塗料の種類によってさまざまな色味があります。なるべく多くの種類を比較して、ベストな色を選ぶとよいでしょう。
4-1-2.付加機能
外壁塗装の塗料を選ぶ際、付加機能にも注目してください。たとえば、塗料の種類によっては、以下のような機能を付加することが可能です。
- 防汚機能
- 防カビ機能
- 遮熱機能
上記のような付加機能がある塗料で外壁塗装を行うことで、メンテナンスの手間が省ける、生活の質が向上するなどのメリットを受けることができます。
4-1-3.耐用年数
耐用年数も、外壁塗装の塗料を選ぶ際に外せないポイントといえます。メンテナンスの手間をできるだけ省きたいのなら、耐用年数が長い塗料を選ぶことがおすすめです。耐用年数が長い塗料ほど、次のメンテナンス時期を遅らせることができます。ただし、耐用年数が長い塗料は総じて価格が高くなるので、コスパなどもよく考えて選ぶことがおすすめです。
4-1-4.価格
外壁塗装の塗料選びでは、価格も重要なポイントです。初期費用を抑えたい場合は、価格が安い塗料を選ぶことになるでしょう。ただし、価格が安い塗料は耐用年数が短いため、外壁塗装をやり直すタイミングが早くやってくるものです。そのため、長い目で見ると、価格が高くても耐用年数が長い塗料を選ぶほうが安く付くことがあります。
4-2.工法を選ぶポイント
次に、外壁塗装の工法を選ぶポイントについて見ていきましょう。
4-2-1.仕上がりの好み
外壁塗装の工法を選ぶときは、仕上がりが好みかどうかが重要なポイントになります。工法によって、同じ塗料を使用しても仕上がりの印象が異なるからです。たとえば、手作業ならではの風合いを楽しみたい場合は、刷毛工法がよいでしょう。また、吹き付け工法も塗料にリシン(石)やスタッコ(砂状の大理石や石灰)を混ぜることで、独特の風合いを演出することが可能です。
4-2-2.塗装場所の条件
塗装場所の条件によっても、最適な工法が異なります。たとえば、平面で広範囲にわたる場所の外壁塗装なら、ローラー工法や吹き付け工法が効率よく作業が進むなどの点からおすすめです。また、外壁材との相性も見逃せないポイントになります。モルタルなど表面がざらざらした外壁材には、ローラー工法だと塗りムラが出やすいので気を付けましょう。
4-2-3.隣家への影響
外壁塗装の工法を選ぶときは、隣家への影響も忘れずにチェックしてください。工法によっては、塗料の飛散によって隣家の車や洗濯物などに付着してしまうことがあります。また、臭いの問題も大きなトラブルにつながりやすく、注意が必要です。たとえば、隣家との距離がほとんどない、隣家とのトラブルを避けたいといった場合は、塗料の飛び散りが少ない刷毛工法やローラー工法を検討するとよいでしょう。
5.テンイチでの外壁塗装の施工実績を紹介
外壁塗装の施工実績を目にすることで、どんな仕上がりにしたいか、イメージを上手に膨らませることができます。ここでは、テンイチでの外壁塗装の施工実績を3パターンご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
5-1.色あせや汚れが目立つ外壁が美しく復活!
湖西市のT様の戸建て住宅では、経年などの理由で色あせや汚れが目立つ外壁を、外壁塗装のやり直しで美しく復活させることができました。まるで新築のような美観を取り戻した、よい例です。シリコン塗料を使用したので、汚れにくくカビを防ぐ効果も期待できます。また、施工費用も116万円とリーズナブルに抑えることができました。
5-2.外観の印象をガラッと変えることに成功!
掛川市のA様の戸建て住宅は、外壁塗装のやり直しで家の外観の印象がガラッと変わった好例といえます。今回は、茶色とアイボリーのツートンカラーから、ご希望によりブルー系の濃淡2色に変更しました。同時に屋根塗装を黒色で行っていただくことで、センスのよい美しい仕上がりを実現しています。これで、築25年の家も新鮮な気分で暮らしていただくことが可能です。
5-3.外壁材の補修と外壁塗装のやり直しで美観アップ!
浜松市のA様の戸建て住宅では、外壁材の補修と外壁塗装のやり直しを同時に行いました。外壁材のひび割れや目地をきちんと補修してから外壁塗装を行うことで、外壁の性能を高めるだけでなく、大幅に美観がアップした事例です。オーソドックスなベージュの外壁塗装をさわやかなライトブルーにカラーチェンジし、モダンな印象に仕上がっています。
6.外壁塗装の種類に関するよくある質問
最後に、外壁塗装の種類に関する質問に回答しますので、それぞれ参考にしてください。
Q.サンプルで気に入った色なのに外壁塗装後の印象に違和感があるのですが?
A.業者のショールームなどで目にするサンプルと、実際に外壁へ広範囲に塗装された状態では、同じ色でも印象が異なることがあります。サンプルの色と実際の色のギャップを少なくするためにも、なるべく実例を見せてもらうほか、業者によく相談してアドバイスをもらうとよいでしょう。
Q.価格が高価な塗料を使用すれば外壁塗装が長持ちする?
A.一概にはいえません。塗料の価格と品質は、必ずしも比例するとは限らないからです。
Q.前回と同じ塗料の種類を選んだほうがよい?
A.現在の外壁塗装に不満がないのなら、同じ種類を選んでもよいでしょう。しかし、何らかの不満がある場合は、業者によく相談して最適な種類を提案してもらうことをおすすめします。
Q.塗装業者がすすめる塗料の種類を選べば間違いない?
A.信頼できる業者がすすめる種類であれば、安心して選んでよいでしょう。ただし、すすめる理由をきちんと説明してもらい、納得できることが大切です。
Q.外壁塗装で汚れが目立ちやすい・目立ちにくい色は?
A.以下を参考にしてください。
- 汚れが目立ちやすい色:白・黒・パステルカラー
- 汚れが目立ちにくい色:ライトグレー・ライトベージュなど
まとめ
今回は、外壁塗装の種類について詳しく解説しました。外壁塗装では、塗料や工法の種類と特徴をよく理解し、好みや目的に合ったものを選びましょう。そのためにも、まずは、信頼できる業者によく相談してアドバイスをもらうことがおすすめです。
なお、当テンイチでもさまざまな外壁塗装で昭和30年の創業以来67年にわたり年間約500件の実績があり、おかげさまで大変ご好評をいただいています。現場視察や見積もりは無料ですから、ぜひお気軽にお問い合わせください。
この記事を書いた専門家
テンイチ 管理部 営業企画課
テンイチでは、お家時間を快適で豊かなものにするために必要なリフォームの知識や役立つ情報を提供し、静岡県内地域のみなさまの暮らしをサポートします。ご相談いただければ、安心のリフォーム工事をご提供いたします。
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