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2018.04.25 知って得する塗装講座

ウレタン塗料とは? 知っておきたい塗料の特徴・長所・欠点をご紹介

ウレタン塗料は外壁塗装などに広く使われてきました。リーズナブルな価格なので、今でも人気がある塗料です。しかし、外壁塗装用塗料にはさまざまなものがあり、迷う方も多いと思います。

外壁塗装用塗料の名前は知っているけれど、それぞれの性質についてよく知らないという方は、使われることが多いウレタン塗料の長所や欠点などを理解しておきましょう。

この記事を読むことで、ウレタン塗料についてよく分かります。比較されることが多いシリコン塗料との違いなども把握できるでしょう。塗料選びで迷っている方は必見です。

1.ウレタン塗料の基礎知識

まず、ウレタン塗料の特徴や種類を見ていきましょう。

1-1.どんなものか?

ウレタン塗料の主成分は、ウレタン系樹脂です。樹脂の中でも柔軟性があり、密着度が高い塗料となっています。艶ありタイプは光沢が美しく、高級感のある仕上がりも魅力です。艶を消したタイプもありますが、防汚性に劣る部分があります。ウレタン塗料のは、場所を選ばず、幅広い用途に使用できることも人気の理由です。

1-2.特徴

ウレタン塗料の特徴は、弾性にあります。つまり、伸縮性に優れているということです。塗料の中でも樹脂の柔らかい特徴を持っています。塗膜がしなやかで、内部でひび割れが起こっても塗料の密着度が高いため、塗膜表面までひび割れが広がりにくいことも特徴として挙げられるでしょう。

1-3.種類

ウレタン塗料には、油性と水性があります。油性は、樹脂と乾燥油を主成分です。1液型と2液型があり、以前は耐久性が高い2液型しか存在しませんでした。1液型より耐久性が3年ほど長いのがメリットです。2液型は硬化剤を混ぜて使います。水性は環境や人体への影響が少ないメリットがあり、溶剤の含有量が少ないため、臭気が穏やかであるのが特徴でしょう。油性に比べて低価格です。

現在は、2液型に比べて耐久性は低いけれど、硬化剤と混ぜ合わせる必要のない1液型も広く使われています。

1-4.用途

前述したとおり、密着度が高く樹脂が柔らかいため、屋根や外壁など幅広い用途に応用できます。部分使用にも適しており、木材や塩化ビニール製品の補修などにも使うことができるのです。

2.ウレタン塗料の長所

ウレタン塗料はリーズナブルな価格であることをお伝えしました。価格以外の利点を見ていきましょう。

2-1.外壁塗装に向いているか?

ウレタン塗料は外壁塗装に適しています。価格が安いため、外壁など広範囲の工事になっても、高額な費用にならずに済むのもメリットです。

2-2.メンテナンスがしやすい

樹脂が塗膜を覆っているため、傷に強いメリットがあります。そのため、ひび割れしやすい外壁でも、塗膜の弾性でカバーすることができ、メンテナンスがしやすいのです。

2-3.美しい艶

ウレタン塗料は、美しい艶を表現することができる塗料です。外壁に使用した場合、塗膜の光沢が高級感のある仕上がりになります。

2-4.扱いやすい

柔軟性があるのが、ウレタン塗料の特徴です。そのため、硬化後も柔らかな塗膜が続き、作業効率がいいという特性があります。扱いやすい塗料なので、DIYでの施工も容易です。

3.紫外線や水に反応して劣化しやすい

長所がある一方、ウレタン塗料にも欠点はあります。どちらもしっかり覚えておきましょう。

3-1.耐久性がよくない

塗膜は紫外線などの影響を受け、劣化するものです。一般的に外壁塗装の寿命は10年前後といわれています。しかし、ウレタン塗料は耐久性がよくないため、耐用年数が6〜7年と短めです。ほかの塗料より塗り替え回数が多くなってしまうのがデメリットでしょう。

3-2.汚れやすい

塗膜が柔軟でひび割れに強いメリットがある反面、汚れが付着しやすいというデメリットがあります。塗膜の汚れを放置した場合、古びた印象になることもあるでしょう。特に、艶消しタイプは汚れが目立ちやすいため注意が必要です。しかし、近年は、汚れにくいウレタン塗料も出ています。汚れに強いことも、塗料選びでは大切です。

3-3.シンナー臭

油性のウレタン塗料は、1液型・2液型ともにシンナーで希釈して使います。なぜなら、ウレタン塗料は粘度が高いためです。水性塗料の場合は水分を含んでいるため、シンナーでの希釈は必要ありません。希釈するシンナーの割合は、ハケで塗るかローラーで塗るかにより異なります。しかし、少なからずシンナー臭がすることを覚悟しなければなりません。

4.ウレタン塗料とシリコン塗料の違い

ウレタン塗料とシリコン塗料は、比較されることが多いものです。シリコン塗料とはどのようなものかを見ていきましょう。

4-1.シリコン塗料とは?

樹脂を使った塗料がウレタン塗料なのに対し、シリコン塗料はアクリル系塗料として知られています。外壁や屋根の塗装に使われてることが多く、耐久性に優れた性質があるため、現在流通している塗料の中では、一番コストパフォーマンスがいい塗料でしょう。

4-2.外壁にはどちらが向いているのか?

外壁にウレタン塗料とシリコン塗料のどちらを選ぶべきかは、ニーズによって変わる部分があります。耐久性はシリコン塗料のほうが優れており、耐用年数が12〜15年と長めです。しかし、シリコン塗料はひび割れに弱い部分があるため、柔軟性があるウレタン塗料のほうが優れているといえるでしょう。

ウレタン塗料は塗り替え頻度が多いため、結果的に出費がかさむ傾向にあります。シリコン塗料はウレタン塗料より塗り替え頻度が少ないため、トータルで考えると費用負担は少なめです。塗り替え頻度と費用を比較し、どちらが自分に適しているかで判断しましょう。

5.外壁のウレタン塗料工事について

外壁のウレタン塗装に関する費用や工事日程などを解説します。

5-1.費用

ウレタン塗料の費用は、1平米あたりの単価がおよそ1,500〜1,700円です。単価と広さを掛け合わせて算出します。ほかに、施工代金・資材・養生代金・足場代などがかかるため、正確な金額は見積もりで出してもらうようにしましょう。

5-2.工事日程

実際に業者へ依頼した後に、近隣への挨拶・養生・足場組み・下地処理なども必要です。塗装工事終了後には、足場の解体や清掃を行います。すべての行程を終えるまで、2週間ほどかかると想定しておきましょう。

5-3.ほかの修繕も一緒に行うと費用を削減できる

雨樋(あまどい)などの補修が必要な場合は、外壁塗装と同時に行ったほうがいいでしょう。外壁塗装と日程を分けてしまうことで、費用がかさんでしまう可能性があります。ウレタン塗装は、塩化ビニールや木材にも使える塗料です。費用面を考慮すれば、同時に工事するほうがお得に終えることができます。

5-4.業者の選び方

塗料の種類に関係なく、外壁塗装は実績や経験が問われます。なぜなら、仕上がりが建物の美観に反映するからです。熟練した職人がいるか、塗料の性質を把握しているか、適切なアドバイスをしてくれるかなどに着目し、信頼できる業者を選んでください。

5-5.業者選びの注意点

塗料については、分からないことが多いものです。単価・性質・カラーバリエーション・耐用年数など、不明な点は率直に聞くようにしましょう。見積もりには詳しい内訳が記載されています。細かな点までしっかり分かりやすく書いてくれているかを確認してください。大まかな金額しか書いてくれない場合は、水増しされている可能性もあるでしょう。顧客目線重視で、親身になってくれる業者かどうか、見極めることが大切です。

6.ウレタン塗料でよくある質問

ウレタン塗料やウレタン塗装工事に関する質問を集めました。ご一読ください。

Q.ウレタン塗料の耐熱温度は何℃?
A.ウレタン塗料の耐熱温度は、120℃前後です。塗料によって耐熱温度は変わります。塗料を選ぶ際は、それぞれの特性を理解しておきましょう。

Q.ウレタン塗料の硬化時間はどのくらいかかるのか?
A.完全に硬化するまで、2週間ほど見ておきましょう。見積もりの際に、乾燥時間や工事期間なども聞いておくと安心です。

Q.外壁の一部分だけをウレタン塗装することもできる?
A.はい、部分的な塗装も可能です。しかし、艶ありの塗料を選んだ場合、塗った部分と塗っていない部分に、艶の差が出てしまいます。艶のレベルも、塗料によって異なるものです。仕上がりをよく把握してから依頼してください。

Q.防汚性や撥水(はっすい)性は、艶ありと艶なしのどちらがあるのか?
A.艶があるタイプのウレタン塗料のほうが、防汚性や撥水(はっすい)性に優れています。塗膜についたホコリなども落としやすいでしょう。

Q.ウレタン塗装は、何年で塗り替えを考えるべきか?
A.ウレタン塗料の耐用年数は6〜7年です。寿命が近づくとさまざまな不具合が出てくるため、 6年が経過したころに塗り替えを考えるようにしましょう。

まとめ

ウレタン塗料はリーズナブルな価格で施工できる塗料として、さまざまな塗装に用いられてきました。弾性があり、ひび割れに強いのが特徴です。しかし、耐用年数がほかの塗料より短めであるため、塗り替え回数が多くなってしまうデメリットがあります。塗料の特性をよく理解し、外壁塗装を依頼することが大切です。

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