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2020.04.16 知って得する塗装講座

外壁の劣化症状が知りたい! 劣化を放置するリスクや補修方法について

「外壁にひび割れが起きているけど補修したほうがいいのか?」「どんな状態が劣化症状なのか」など、外壁の劣化症状で悩んでいる方は多いでしょう。劣化症状を把握しておけば、早い段階で補修が必要かどうかの判断ができます。その結果、建築物への悪影響や費用を最小限に抑えることが可能です。

本記事では、外壁の劣化症状や補修方法などについて詳しく説明します。

この記事を読むことで、外壁の劣化症状や補修業者選びのポイントなどが分かります。気になっている方はぜひ参考にしてください。

1.外壁が劣化する原因と劣化症状

最初に、外壁が劣化する原因と主な劣化症状をチェックしておきましょう。

1-1.主な劣化原因は雨風と太陽光

外壁が劣化する主な原因は、雨風と太陽光です。毎日太陽光にさらされては、雨が降るたびに汚れが蓄積されていきます。目に見えない汚れでも、日々じわじわと塗装が破壊されているのです。

特に、太陽光が当たる南面は紫外線による劣化が激しくなるでしょう。さらに、台風時の強い雨や風は外壁の劣化スピードを速める原因の1つです。外壁塗装の劣化がひどくなると、塗装の防水機能が失われ雨水が内部に浸入するようになります。

1-2.外壁の主な劣化症状をチェック!

外壁塗装が劣化し始めると、さまざまな症状が現れ始めるようになります。主な劣化症状は以下のとおりです。

  • 外壁塗装のツヤがなくなる
  • 変色や退色が目立ち始める
  • チョーキング現象(外壁を手でこすると白い粉がつく現象)が起こる
  • 藻(も)・カビが繁殖している
  • ひび割れ(クラック)が起きている
  • 塗膜の剝がれ・膨れが目立つ

中でも、外壁のひび割れが起きている場合は早急の補修が必要です。ひび割れといっても大小とさまざまなひびがありますが、幅が0.3mm以上のひびは注意しなければなりません。放置する期間が長くなるほどひびが大きくなり、雨漏りが発生します。

1-3.劣化を放置するリスク

外壁の劣化症状を放置すると1番怖いのは、建物の耐久性が低下することです。初期症状で補修をすれば防ぐことができる雨漏りが進行してしまい、外壁の塗膜だけでなく下地を傷めてしまうことになります。外壁の下地が傷んでしまうと、木材の腐敗につながり、シロアリの被害に遭(あ)うリスクが高くなるでしょう。さらに、補修費用も高くなってしまうので、補修が遅くなればなるほどデメリットが大きくなります。

2.外壁の補修方法と費用の目安は?

ここでは、外壁の補修方法と費用の目安を解説します。

2-1.部分補修と塗り替え

主な外壁の補修方法は、部分補修と塗り替えとなります。0.3mm以内の軽微なひび割れなら、部分的な補修で十分でしょう。部分的に補修を行った上で塗り替えを行うと、きれいな状態になります。塗り替え時に使う塗料は、できるだけ耐久性の高い塗料を選ぶのがおすすめです。コストを削減するあまり耐久性のない塗料を選んでしまうと、早く外壁塗料が劣化してしまいます。そのたびにすぐ塗り替えを行わなければならなくなるので、コストパフォーマンスが悪くなるでしょう。

2-2.劣化がひどい場合は重ね張りと張り替え

外壁の劣化がひどい場合は、部分的補修+外壁塗装だけではカバーしきれません。塗り替えで補修しきれない際は、重ね張りもしくは張り替えを行うことになるでしょう。たとえば、雨水が外壁材の中に浸入してしまっている・外壁材の使用年数が30年以上経過している・外壁に欠損や割れが所々あるなどです。重ね張りと張り替え、それぞれの特徴は以下のとおりとなります。

  • 重ね張り:既存の外壁の上に新しい外壁材を施工する方法
  • 張り替え:既存の外壁を除去し、新しい外壁材を施工する方法

2-3.外壁の補修費用は約50万~250万円

外壁の補修にかかる費用は、50万~250万円が目安です。外壁の劣化状況や施工範囲・補修方法などによって費用が大きく異なるため、50万円以下で済む場合もあれば、250万円以上かかる場合もあります。あくまで参考として、塗装・重ね張り・張り替えにおける100~200㎡の価格帯を以下にピックアップしました。

  • 塗装:約1,700~5,000円/㎡
  • 重ね張り:約6,500~8,250円/㎡
  • 張り替え:約6.650~9,000円/㎡

3.プロに依頼すべきケース

ここでは、プロの外壁塗装業者またはリフォーム業者に依頼したほうがいいケースを紹介します。

3-1.0.3mm以上のひびが入っている場合

軽微なひび割れの場合、自分で補修することも可能ですが、ひびが0.3mm以上である場合はプロの業者に依頼したほうがいいでしょう。0.3mm以上のひび割れは、外壁の下地に影響を及ぼしている可能性があります。自分で補修できるのは、あくまで外壁の表面(塗装)が限界なので下地の補修はプロに任せなければなりません。また、ほかの箇所にひび割れが見られる場合も、自分で補修せずにプロに依頼したほうがいいでしょう。

3-2.補修範囲が広く、高所の作業が必要な場合

外壁の劣化が進行していると同時に補修範囲や塗装範囲が広い場合は、プロの業者に依頼することをおすすめします。自分で補修や塗装を行うとなると時間や手間がかかってしまうので、途中で挫折してしまう恐れがあるでしょう。外壁の塗装が簡単にできたとしても、乾かしてはもう1度塗装するという手順が必要となります。しっかりと乾かして2度、3度塗りを行うことで、より丈夫な塗膜が生まれるというわけです。乾燥が不十分だと外壁塗装が無駄になってしまいます。また、高所の作業を行う場合も、プロの業者に依頼すべきです。足場が不安定な状態は大ケガの原因になってしまいます。

3-3.外壁のメンテナンスや塗り替えを長年怠っていた場合

一般的に、外壁塗装は10年に1度行ったほうがいいといわれています。具体的なメンテナンスの頻度は塗料の種類や外壁材によって異なりますが、外壁は劣化しやすい箇所なのでこまめなメンテナンスが必要です。そのため、外壁のメンテナンスや塗り替えを長年怠っていた場合は、専門業者に依頼したほうがいいでしょう。目で見えないところが傷んでいたり、外壁の下地や木材が傷んだりしている可能性があります。専門業者だからこそ、目に見えない劣化状態を見逃さず、適切な補修を行うことができるのです。

4.外壁の補修業者を選ぶポイント

それでは、外壁の補修業者はどのように選べばいいのでしょうか。主なポイントをいくつか解説します。

4-1.外壁塗装や補修工事の実績があるか

外壁塗装やリフォームは手抜きしやすい工事といわれているため、きちんと適切な補修を行ってくれるところか、実績を確認することが大切なポイントです。たとえば、ホームページに施工事例が記載されていないか確認してください。優良業者の多くは、実際に外壁工事を行った事例や様子をホームページ等に掲載しています。どんな作業をしたのか・費用がいくらかかったのか、具体的に記載されているところほど信用できるでしょう。また、ホームページをチェックする場合は、業者の所在地や電話番号も記載されているか確認してください。

4-2.現地調査を行っているか

現地調査を行っているか確認するのも大切なポイントです。現地調査では、工事に入る前にどんな状態になっているのか確認するための大切な作業となります。実際に、外壁の状態を確認することで、どんな補修が必要なのか・どこが劣化しているのか判明でき、最適な補修内容をピックアップできるでしょう。現地調査を行っていない業者は悪徳業者の可能性が高いので注意が必要です。しっかりと現地調査を行ってくれる業者なら、安心して依頼できるでしょう。

4-3.スタッフの対応が丁寧でスピーディーか

業者選びの際は、スタッフの対応にも注目すべきです。スタッフの対応が悪い業者は、悪徳業者の可能性が高いでしょう。いい加減な補修を行う可能性があります。逆に、親身になって話を聞いてくれたり、できるだけ依頼者の要望に応えようとしてくれたりする業者は、好感が持てるはずです。「ここなら安心して任せることができる」と信頼関係が生まれます。また、スタッフの対応はもちろん、すぐに行動してくれるかスピーディーさにも注目してください。問い合わせからすぐに返事が来るか・素早く対応してくれるかチェックすることで、悪徳業者が見極められるようになります。

4-4.無料相談や無料見積もりを受けつけているか

優良業者の多くは、無料相談や無料見積もりを受けつけています。気軽に相談できる環境を作っているからこそ、多くの人が依頼しやすく悩みも打ち明けやすくなっているのです。ただし、中には、無料と偽って無料見積もりを出した時点で断るとキャンセル料を請求する悪質な業者が存在しています。事前に、キャンセル料の有無もチェックしておいたほうがいいでしょう。

4-5.見積書の内容が具体的に記載されているか

業者へ正式に依頼する前に、見積書の内容と工事プランをしっかりと確認する必要があります。悪徳業者の多くは、見積書の内容を具体的に記載せず、後で高額な追加料金を請求する傾向があるので注意が必要です。どの補修にいくらかかるのか・追加費用が発生するケースはどんなときかなど、分からないところは徹底的に尋ねましょう。そこで、言いよどんだり、言い訳をしたりするような業者には依頼しないでください。

5.外壁の劣化症状に関してよくある質問

外壁の劣化症状に関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.外壁劣化の進行ステージは?
A.主に4つのステージで劣化の進行具合をチェックすることができます。

  • 第1ステージ(5~10年経過):ツヤ落ちの症状が出始める
  • 第2ステージ(8~13年経過):チョーキング現象や変色、藻・カビ・汚れの症状が見られる
  • 第3ステージ(10~15年経過):大小のクラックが起き始める
  • 第4ステージ(15~20年経過):外壁の剝がれ・膨れ・欠損が現れ始める

Q.外壁表面に付着する汚れは?
A.主な汚れは、大気中に含まれるホコリ・排気ガス・土などです。風にのって外壁表面に少しずつ蓄積されることになります。特に、車の交通量が多い道路付近の家は、排気ガスによって外壁や屋根が汚れやすくなっているでしょう。また、カビやコケも外壁表面に付着する汚れの1つです。水はけが悪い土地にある建築物や日当たりの悪い外壁に発生しやすい傾向があります。

Q.劣化症状がカバーできる機能性塗料とは?
A.日差しの熱をカットする遮熱塗料・断熱塗料などが機能性塗料と呼ばれる種類です。機能性塗料は一般的な塗料よりも特殊な機能を持っており、家の耐久性がより長く保つことができるといわれています。特に、断熱塗料は断熱効果によって室内で暖めた空気が屋外に逃げにくくなり、暖房など光熱費を抑えることができると好評です。

Q.劣化状態をチェックする際のポイントは?
A.自分で外壁の状態をチェックする場合は、天気の良い日に行うのがポイントです。明るい状態でチェックしたほうが、外壁の劣化症状を細部まで確認できます。また、ひび割れは窓やフードまわりなどに発生しやすい傾向があるため、念入りにチェックするといいでしょう。カビやコケは北側や風とおしの少ない場所にできるので、半年に1回は確認するように心がけてください。

Q.自分でできる外壁塗装劣化のケアは?
A.汚れが気になる部分があれば、ホースなどを使って塗装表面についている汚れを洗い流しましょう。また、植栽が外壁に近づきすぎると湿気がこもりやすく、カビが発生しやすい環境になってしまいます。近づきすぎないように刈り取ることも大切なケアです。あくまで自分ができる範囲でケアを行ってくださいね。

まとめ

外壁は常に雨風や太陽光にさらされているので、家の中でも劣化スピードが速い箇所となっています。ひび割れが起きていたり、雨漏りが発生したりする場合は、早急の補修が必要です。外壁の劣化症状を放置してしまうと、家全体の耐久性が下がってしまい、地震など自然災害に弱くなってしまいます。定期的に外壁のメンテナンスを行うことで、より丈夫な建物になるでしょう。

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