2023.06.30 知って得する塗装講座
blog 外壁塗装ブログ
外壁塗装には防水や防汚といった効果があり、建物を劣化から守るためには必要不可欠です。しかし、経年と共に外壁塗装も劣化し、定期的な塗り直しが必要になることがあります。中でも特に外壁塗装を劣化させる要因が紫外線です。
この記事では、紫外線が外壁塗装に与える影響や塗り替えのタイミング、手順などを詳しく紹介します。
外壁塗装の塗り直しを検討している方や、塗り直すタイミングを知りたい方、また紫外線が外壁塗装に与える影響について知りたい方はぜひこの記事をお読みください。外壁塗装の重要性や効果について詳しく解説しています。
この記事は以下のような方におすすめです。
- 外壁塗装の塗り直しを検討している
- 外壁塗装を塗り直すタイミングを知りたい
- 紫外線が外壁塗装に与える影響を知りたい
この記事を書いた専門家
テンイチ 管理部 営業企画課
INDEX
1. 紫外線が外壁塗装に与える影響
はじめに、紫外線が外壁塗装に与える影響について解説します。紫外線は太陽光線に含まれていますが、どのようなメカニズムで外壁の塗装を劣化させるのでしょうか?
1-1.紫外線は退色を引き起こす
紫外線が原因の最もわかりやすい外壁塗装の劣化は、退色です。紫外線が当たると、顔料の結合が破壊されたり弱くなったりするので、退色が発生します。日当たりの良い場所に貼られているポスターの色が抜けたり外で使っている道具の色が変わったりするのと同じです。特に、日当たりの良い場所に建っている家は外壁の塗装が10年未満で変色する可能性もあります。
1-2.塗膜が破壊される
外壁塗装に使われている塗料には、防水機能や防汚機能などを持つ塗膜を構成する機能があります。外壁に塗布することで塗膜が外壁を覆って防水効果や防汚効果を発揮するのですが、紫外線はこれらも破壊してしまうのです。塗膜が破壊されると、防汚機能や防水機能が落ちて、雨漏りが発生しやすくなったり汚れが付着しやすくなったりします。
1-3.ひび割れ・剥離
紫外線によって顔料の結合が弱まると、色あせだけでなくひび割れや剥離も起こります。外壁が劣化しているサインにはチョーキングがありますが、これは紫外線によって塗料が劣化して剥がれ落ちる現象です。外壁を手でこすってみて白い粉がつくようなら、チョーキングが発生していると考えましょう。また、外壁塗装は多少膨張と収縮を繰り返してひび割れが発生しますが、紫外線によって顔料の結合が壊れて劣化すると、ひび割れが増えて最悪顔料が剥離してしまいます。
2.外壁塗装が重要な理由は?
ここでは、外壁塗装の果たす役割や重要性について解説します。塗り直しの必要性も解説するので参考にしてください。
2-1.外壁の美観を維持する
外壁塗装をすれば、汚れから外壁を守れます。外壁塗装には防汚効果が強いものがあり、塗装しておくとたとえ雨やホコリ、自動車の排気ガスなどによって外壁が汚れても、洗浄すれば落とせるでしょう。また、経年劣化によって取れなくなった汚れも、外壁を塗装し直せば隠せます。
2-2.防水機能
外壁は、それ自体に防水機能はありません。防水機能を持つ塗料を塗って、初めて防水機能が得られます。もし、外壁塗装が劣化すれば、雨水が外壁にしみこんで内壁を通過し、雨漏りが発生する恐れもあるでしょう。
2-3.外壁塗装の寿命は外壁の寿命より短い
外壁そのものの寿命が40年以上あるのに対し、外壁塗装の寿命は長くて20年です。特に、日照時間が長く紫外線がさんさんと降り注ぐ場所に建っている家は外壁塗装の寿命は短くなる場合もあるでしょう。したがって、10~15年に一度の塗り直しが必要です。
3.施工前に知っておきたいこと
ここでは、外壁塗装を行う際に知っておくべき知識について解説します。外壁塗装を行うタイミングや注意について解説するので参考にしてください。
3-1.外壁塗装を行うタイミング
外壁塗装に使われている塗料の寿命は種類によって異なりますが、おおよそ10~15年です。しかし、家が建っている場所や環境によって寿命は変化するので、以下のような症状が現れたら塗り直しの時期がきたと考えましょう。
- 目に見えるひび割れが増えた
- チョーキング現象が発生した
- 日当たりのいい場所の塗装が日陰の塗装に比べて明らかに色あせて見える
- 外壁塗装の剥離が生じている
3-2.外壁塗装は常にできるわけではない
外壁塗装は、外気温が5℃を下回ると塗料の粘性が失われるので行えません。また、雨天時も塗装ができないので注意しましょう。したがって、寒冷地は冬、温暖な地域でも梅雨時などは外壁塗装に適していません。また、外壁塗装をする際は塗料を乾燥させながら上塗りをしていくので、ある程度乾燥した時期がおすすめです。そのため、4~6月のはじめ、10月の終わりから11月いっぱいがベストシーズンといえます。
3-3.塗料の種類と耐性について
現在、外壁塗装はシリコン塗料とラジカル塗料が主流です。その一方で、高層ビルやタワーマンションに使われるフッ素塗料、無機塗料など耐久性が高い塗料も出回っています。特に、無機塗料は紫外線に強い塗料なので、耐久性が20年以上という製品も珍しくありません。その一方で、耐久性が高い塗料は1㎡あたりの値段が高い、色のバリエーションがないといったデメリットもあります。
4.紫外線から外壁を守るためには?
外壁塗装における紫外線対策は、紫外線に強い塗料を使うこと、紫外線を吸収しにくい色を選ぶこと、の2点です。
外壁塗装に使う塗料の中には、前述したように紫外線に強い塗料もあります。しかし、製品によっては値段がとても高いので、業者と相談して予算内に抑えられるように工夫しましょう。また、外壁塗装の色を白系・黒系・青系にするのも紫外線対策には有効です。白や青、黒は紫外線を吸収しにくいので、退色しにくいでしょう。
一方、赤・黄色・緑は紫外線を吸収しやすく劣化を早めます。日当たりの良い場所に家を建てる場合は、退色しにくい色を選ぶといいですね。
5.外壁塗装の施工スケジュール
外壁塗装の実施手順は以下のように行います。
- 業者による下見と状態チェック
- 必要な工事と外壁塗装の料金を合算した見積もり作成
- 契約
- 足場を組む・養生
- 外壁洗浄・修理
- 下塗り・中塗り・上塗り
- 施主による仕上がりの確認
- 養生を外して足場を解体
5-1.工期はおおよそ3週間~
外壁塗装の工期は建物の大きさによって変わってきます。大きな建物ほど工期が長くなり、マンションなどは半年以上かかるケースもあるでしょう。一軒家の場合は、足場を組んで解体する日数や、雨で作業ができない予備日を含めて3週間程度~が平均です。
5-2.屋根も一緒に塗装すると工期が伸びる
外壁と一緒に屋根も塗装するケースが珍しくありませんが、屋根も一緒に塗装すると1か月以上工期がかかることもあります。その分、別々に塗り直す手間が省けるので、検討してみましょう。
6.費用はどうやって決まる?
外壁塗装の費用は以下の項目で決まります。
- 塗料の種類と色
- 塗装面積
- 塗装に関わる職人の数
- 足場、養生の費用
- その他
塗料は1㎡あたりの値段で計算するため、1㎡あたりの値段が高く、塗る面積が多いほど費用は高くなるでしょう。以下に費用に関する注意点を紹介します。
6-1.安すぎる業者に要注意
外壁塗装の効果を発揮するためには、一定以上の厚みを持たせて塗る必要があります。また、足場の代金や養生に使う道具の費用など、企業努力では抑えるのが限界というものもあるでしょう。
相見積もりをした結果、相場より異様に安い金額を出してきた業者には注意が必要です。塗料を薄めて使って費用を削る、養生が不十分、工費を追加請求されるといった恐れがあります。
6-2.家が建っている環境によっても費用は変わる
住宅密集地に家が建っている場合は、養生を入念に行わないと近隣から苦情が来やすいので余計に費用がかかる場合もあります。また、職人さんが乗ってくる車を駐車させる場所がなければ、コインパーキングの使用料金も必要です。それらを含めて詳しい見積もりを作ってもらいましょう。
7.テンイチの外壁塗装事例
ここでは、テンイチが手がけた外壁塗装の事例を紹介します。外壁塗装を行う業者捜しに悩んでいる方は、参考にしてください。
7-1.外壁塗装・板金張り・屋根塗装
雨漏りにお悩みのお宅のバルコニーや屋根を修繕し、外壁塗装・屋根塗装を施工した事例を紹介しています。外壁塗装を行う際に、同時に修繕工事も行うことができる実例です。修繕工事を含めたトータルな施工を通じて、お客様の悩みを解消し、美しい外観を実現しました。
7-2.外壁・屋根塗装
防水工事やシーリングの打ち直しを行った上で外壁塗装と屋根塗装を施工した事例です。外壁は複数の色で塗り分けることも可能で、美観が向上し、まるで新築のような印象になりました。
7-3.外壁塗装
外壁塗装によって美観がどれほど回復するかの実例です。以前の外壁塗装とは異なる色を選ぶことで、お住まいの印象も一新されました。外壁塗装によって、お客様のご希望に合わせた美しい仕上がりを実現しました。
8.外壁塗装に関するよくある質問
Q. 外壁の色を黒にすると、紫外線が吸収されやすくなるのでは?
A. 黒の顔料であるカーボンブラックは、光によって分解されにくい性質を持っています。黒い色は熱を吸収しやすいと思われがちですが、外壁塗装に使用される塗料ではほとんど影響がありません。ただし、黒い色は色あせしたときに汚れが目立ちやすい傾向があります。
Q. 遮熱塗料と断熱塗料の違いは?
A. 遮熱塗料と断熱塗料の両方とも外気の熱による温度上昇を抑える効果がありますが、冬の保温効果に違いがあります。断熱塗料は室温を逃がさず、室内の保温効果が高いのが特徴です。一方、遮熱塗料は保温効果はありませんので、冬場は室内が寒くなる可能性があります。冬の保温効果を重視する場合は、断熱塗料を選ぶことがおすすめです。
Q. 遮熱塗料を使用する際の注意点は?
A. 遮熱塗料を塗布する際には、塗膜が汚れていると効果が期待できなくなる可能性があります。したがって、遮熱塗料を外壁に使用する場合は、定期的な点検や自己洗浄などのメンテナンスが重要です。遮熱効果を最大限に引き出すためにも、清潔な塗膜を保つことが大切です。
Q. 外壁塗装を怠るとどうなるのか?
A. 外壁塗装を怠ると、建物の寿命が短くなり、修繕費用も高額になる可能性があります。定期的な外壁塗装を行うことで、外壁の状態をキレイに保つことができ、修繕費用だけでなく外壁塗装費用も抑えることができます。経済的にも効果的なメンテナンスのために、外壁の定期的なケアが必要です。
まとめ
今回は、紫外線が外壁塗装に与える影響や外壁塗装の重要性について詳しく解説しました。私たちテンイチは優良リフォーム業者紹介サイトで11年連続の成約件数1位を獲得しており、外壁塗装・屋根塗装において豊富な実績があります。
最長10年の保証制度を導入しており、アフターケアもしっかりとサポートしています。万が一の際にも安心してお任せいただけます。さらに、資料請求はホームページからも簡単に行えます。
私たちテンイチは、高品質な施工とお客様の満足度を最優先に考えています。信頼できる外壁塗装の専門家として、お手伝いさせていただきたいと思いますので、お問い合わせやご相談は、いつでもお気軽にご連絡ください。
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