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2016.12.05 知って得する塗装講座

防水工事・塗替えは建物の耐久性を高める!工事方法や業者選びのコツ

「屋根から雨漏りがして困る」「雨漏りを防ぐにはどうすべきかわからない」など、悩んでいる方は多いでしょう。水の浸入を防ぐ工事が「防水工事」になります。屋根・屋上・外壁などは雨や防風など自然の影響を受けやすい部分です。

そのため、ほかの場所よりも劣化スピードが速く、きちんと塗替えをしなければなりません。雨漏りしない頑丈な屋根にするためにも、防水工事の基礎知識を知ることが大切です。

そこで、本記事では、防水工事とは何なのか、屋根の防水工事の方法・大まかな流れ・業者の選び方など詳しく説明しましょう。

この記事を読むことで、雨漏りしない屋根・屋上にするための必要な情報を知り、正しい防水工事ができます。防水工事について知りたい方や検討中の方は、ぜひチェックしてください。

1.防水工事の基礎知識

実際、防水工事をおこなうために、一体どのような工事なのか把握することが大切です。防水工事の種類やメリットなど詳しくチェックしていきましょう。

1-1.防水工事とは

雨水・生活用水など建築物の中に入ることを防ぐのが防水工事です。水が室内に入るのは、水が通過する隙間が建築物にある証拠になります。まずは、外部から水が浸入する隙間を防がなければなりません。

また、水を移動させる力=移動力を防ぐことも大切です。浸入した雨水が断熱材などに吸収されず、内壁をつたって下へと移動します。水の移動が激しいほど雨漏りがひどくなるため、移動しないための防水工事が大切です。

1-1-1.防水工事の種類

防水工事は目的別に雨水対策・漏水対策・地下水対策があります。どこから雨漏りが発生しているのか、何のために防水工事をおこなうかを明確にしておかなければなりません。それぞれの対策について以下にまとめてみました。

  • 雨水対策:雨や雪など降雨水に対する対策
  • 漏水対策:上下水道や風呂水・調理用水・選択水に対する対策
  • 地下水対策:地下部分に対する対策

1-1-2.施工箇所

雨水・漏水・地下水対策それぞれによって、施工箇所が異なります。雨水対策は、屋根・屋上・ベランダ・外壁・窓枠周辺です。漏水対策は、浴室・便所・台所・受水槽など水まわりが基本になります。そして、地下水対策は、建築物の地下全体です。雨漏りしている場所をしっかり確認したうえで、施工箇所を見極めていきましょう。

1-2.防水工事の必要性

雨漏りを防止しなければ、家の中に雨水が入ります。結果、湿気が発生しカビや腐朽菌などが繁殖するのです。カビ・腐朽菌は建物の構造全体に悪影響をおよぼすものになります。屋根の雨漏りから建物の耐久性の劣化に進展するのです。建物全体がぼろぼろになると、衝撃や振動で壊れてしまいやすくなります。地震などの自然災害に弱くなるので、早めの対策が必要です。

1-3.防水工事のメリット

防水工事のメリットは、家の耐久性をあげることです。水の侵入を防ぐので、建築物の構造を守り頑丈な状態に保つことができます。家の耐久性を上げることは、家の寿命を延ばすことにつながるのです。安心・安全に長く生活するためにも、防水工事は必要になります。

2.屋根の防水工事について

雨漏りのほとんどは屋根から発生するものです。屋根から雨漏りが発生しているのなら、すぐに修理しなければなりません。ここでは、屋根の防水工事について詳しく説明します。

2-1.工事のタイミングは?

雨漏りがしている場合、すぐに修理が必要です。できることなら、雨漏りする前に防水工事をしておきましょう。また、防水工事は春と秋にするのがベストです。冬場は防水塗料が乾燥するまでに凍結・結露してしまいます。熱い日差しが続く夏場もおすすめできません。なぜなら、夏場に施工した防水シートが冬に縮んでしまうからです。塗料が乾燥しやすい時期を選んでください。

2-2.定期点検の必要性

防水工事は定期点検が必要不可欠です。定期点検は早期補修ができます。防水効果にも寿命があるので定期点検をおこなって早めに補修していかなければなりません。防水の寿命は、およそ10年~15年といわれています。また、早めに補修ができれば寿命を延ばすことができ、補修費用の節約にもなるのです。

2-3.屋根の耐用年数

屋根の耐用年数は、使われている素材によって異なります。日本で使用されている屋根材と耐用年数を以下にまとめたので、ぜひチェックしてください。

  • 日本瓦:50年~100年
  • スレート:20年~25年
  • ガルバリウム鋼板:30年~50年
  • 洋瓦・セメント瓦:30年~40年
  • 陸屋根・FRP防水:10年~13年

2-4.一戸建て・集合住宅の違いとは

一戸建てと集合住宅の大きな違いは、雨漏りの判断がしにくいところです。一戸建ては範囲が狭いので、どこから雨漏りがしているのか判断できます。一方、集合住宅は1つの建物内に複数の人間が住んでおり、範囲も広いのでなかなか判断できません。また、調査や工事に時間がかかります。さらに、共有部分ではない天井から雨漏りがしている場合は、その部屋の住人が修理費用を負担しなければなりません。経年劣化による雨漏りなら、管理人が負担します。

3.屋根・屋上の防水工事の方法

屋根・屋上の防水工事方法には、いくつか種類があります。工法や防水塗料の種類について詳しく知りましょう。

3-1.防水工事の種類(工法)

防水工事の種類(工法)は、主にシート防水・塗膜防水・アスファルト防水の3つがあります。それぞれの特徴について詳しく説明するので、ぜひチェックしてください。

3-1-1.シート防水工法

シート防水工法は、膜状となっているシートを現場で貼りつける工法です。防水効果のあるシートを屋根に貼りつけることで水の浸入を防ぐことができます。シート防水工法にも、素材によってさまざまな種類があるのです。主な種類を以下に取りあげてみました。

  • 合成ゴム系:厚みが薄く、下地の動きに対しての順応性に優れている
  • 塩化ビニル系:合成ゴム系と同じく、1枚もののシートを接着・固定する。表面の軽歩行が可能
  • ポリオレフィン系:シートを接着・固定する。下地の動きに対して順応性に優れている
  • エチレン酢酸ビニル樹脂系:接着剤にポリマーセメントペーストを使って貼りつける。下地の乾燥は必要ない

3-1-2.塗膜防水工法

塗膜防水工法は、液状の樹脂類を使用して防水加工をほどこす方法です。塗膜によって種類が異なります。

  • ウレタンゴム系:補強布と組み合わせる塗布工法と超速硬化ウレタンを吹きつける吹きつけ工法がある
  • ゴムアスファルト系:補強布や改質アスファルト系シートを使う塗布工法とゴムアスファルト系吹きつけ用乳剤を使う吹きつけ工法がある
  • FRP系:ポリエステル樹脂を塗布して防水層を構成する
  • アクリルゴム系:高級アクリル酸エステルを主に使用する
  • セメント系:水槽や地下での防水に用いられ、現場打ちのコンクリートが下地になっている場合だけに使用する

3-1-3.アスファルト防水工法

アスファルトを使用する工法がアスファルト防水工法です。主に、熱工法・トーチ工法・常温工法と3種類があります。

  • 熱工法:加熱・溶解したアスファルトでアスファルトルーフィングシートを2~4枚積層する
  • トーチ工法:改質アスファルトルーフィングシート1~2枚をバーナーであぶった後、溶かしながら張りつける
  • 常温工法:プライマーを塗布した下地に改質アスファルトルーフィングシートを張りつけ、ローラーで圧をかけながら接着させる

3-2.防水塗料の種類

防水塗料は、主にウレタン・シリコン・浸透吸水防水・ERP防水の4種類があります。それぞれのメリット・デメリットを以下にまとめてみました。

ウレタン

  • メリット:最も主流になっている塗料で詳しい工事従事者が多い。塗り重ね改修ができ安価
  • デメリット:紫外線に弱いため、定期的なトップコートが必要

シリコン

  • メリット:耐候性・耐熱性に優れており、汚れが付着しにくい
  • デメリット:塗料の中でも高価。弾性が低いため、ひび割れが起こりやすい

浸透吸水防水

  • メリット:内部に深く浸透できる塗料で耐久性が高い。コンクリート・モルタル向き
  • デメリット:費用が高い

FRP防水

  • メリット:耐候性に優れており、短い期間で工事が終わる
  • デメリット:紫外線に弱い。伸縮性がないため、ひび割れが発生しやすい

4.防水工事の大まかな流れ

防水工事の大まかな流れを把握しておくと、スムーズに進行できます。水漏れチェックの必要性とともにチェックしていきましょう。

4-1.防水工事の流れ

防水工事を始める前に、必ず現場の状況を把握しておかなければなりません。最初に、水漏れや屋根の状態をチェックし、その後に原因や状況に応じた工法・塗料を選択します。以下に、診断から工事開始までと工事の流れについてまとめてみました。

防水工事開始までの大まかな流れ

  1. 現場の確認・診断
  2. 状況に適している工法と塗料の提案
  3. 見積書の確認・契約
  4. 工事開始

防水工事の大まかな流れ

  1. 工事箇所を高圧洗浄でキレイに掃除する
  2. 必要な場合は下地処理をおこなう
  3. 塗膜形成までの防水効果を高めるため養生シートを貼りつける
  4. 防水層をつくる
  5. 保護層の上塗りをした後、完全に乾かしたら工事完了

4-2.水漏れチェックの必要性

水漏れチェックは、最適な工法と塗料を選ぶため、再発を防ぐために必要な作業です。最初にしっかり水漏れ箇所を確認しておかなければ、きちんとした防水工事ができません。原因を突き止めることで、防水対策ができるのです。異変が起きている部分は見逃さずに、しっかりチェックしていきましょう。

4-3.工期

防水工事は一戸建てと集合住宅によって異なります。一戸建ての場合、およそ1日~2日で工事が終わるものです。一方、集合住宅は大規模になるほど時間がかかります。平均工期はおよそ1~2か月ですが、大きいマンションは数か月を要するでしょう。また、塗料の乾燥具合によっても工期が延びる可能性があります。

4-4.費用

防水工事の費用は、ほとんどの業者が1㎡当たりの単位で計算しています。平均費用はおよそ3,000円~8,000円です。防水工事をおこなう範囲と使用する塗料によっても異なるため、きちんと業者から見積もりを出してもらいましょう。また、塗膜が厚くなるほど費用が高くなります。

5.防水工事業者の選び方

きちんと防水工事ができるかどうかは、業者選びにかかっています。中には悪徳業者も存在しているため、見極める目を持っておかなければなりません。優良業者を選ぶためにも、防水工事業者の選び方をチェックしておきましょう。

5-1.業者選びのポイント

業者選びで最も重要視してほしいのが、実績と経験です。防水工事の実績があり、経験豊富な業者ほどすぐに原因を突き止め、正しい処置ができます。防水工事と似た内容を取り扱っているかどうか確認してください。また、工事前にきちんと診断をしてくれるかどうかも大切です。中には、診断を飛ばしている業者もいます。細部まで調査をしない業者には依頼しないでください。

5-2.見積もりと無料診断について

複数の業者から見積もりを出してもらい比較してみましょう。比較することで、適切な費用で実施している業者が見つかります。費用が安すぎる業者は、逆に不安です。大切な工程を飛ばす恐れもあるため、見積もりに不備がないかどうか確認してください。

また、無料診断をおこなっている業者の反応で判断できます。無料診断で疑問点や不安な点について尋ねてみましょう。丁寧に答える業者は安心して依頼できます。株式会社テンイチでは無料診断をおこなっているので、気軽にお問い合わせください。

5-3.防水原因の追及と経験について

防水工事の経験が豊富な業者ほど、すぐに水の浸入箇所を見つけ原因を追及します。素人では判断できない部分だからこそ、業者にしっかり調べてもらいましょう。防水原因がわからない業者には依頼しないようにしてください。

5-4.保証・アフターフォロー

保証・アフターフォローが整っている業者は信用できます。防水工事後でも異変が起きればすぐに対処してくれるのです。しかし、保証・アフターフォローが整っていない業者は異変が起きても対応せず、追加料金を請求するでしょう。

余計に費用がかかってしまうため、工事後でも安心できる業者が好ましいです。特に、株式会社は5年から最長10年までの長期保証がついています。6か月に1回の無料点検も実施しているので、ご安心ください。

5-5.トラブル・注意点

最初から業者を1社にしぼってしまうと、悪徳業者に引っかかる恐れがあります。複数の業者を比較することで、メリットとデメリット部分が見えてくるものです。見積もり内容だけでなく、サービス内容やスタッフの対応も比較していきましょう。

また、口約束によるトラブルが増えています。口約束で工事を始めると、後で追加料金を請求されるなどのトラブルに発展しがちです。そのため、必ず書面で契約を交わすようにしてください。

6.防水工事にかんするよくある質問

防水工事にかんするよくある質問を5つピックアップしてみました。

6-1.防水工法の選び方とは?

どのような防水工法にすべきか迷ったときは、建物の構造形状や屋上防水の特徴・使用用途に注目してください。プロの業者による現地診断を踏まえたうえで防水工法を決めると安心です。適切な防水工法を選ぶためにも、業者からの診断結果・説明をきちんと聞きましょう。

6-2.金属防水とは?

塩ビ鋼板や溶解亜鉛めっき鋼板を使用した工法が金属防水です。強度があり、耐久性・耐食性・耐水性・耐候性に優れています。主に、木造住宅・バルコニーに用いられる防水工事であり、地震に強い部分も特徴です。

6-3.窓まわりの防水加工における注意点は?

雨漏りで意外と多いのが窓まわりです。窓まわりの防水加工は、窓枠のシーリング材がポイントになります。シーリング材が傷んでいる場合、雨漏りの恐れがあるので補修したほうがいいです。普段から窓枠の状態にも気を配りましょう。

6-4.シーリング材とは?

シーリング材とは、防水性・伸縮性のある詰めもののことです。また、シーリング材に使われている主成分は、合成樹脂・モルタル・油性パテになります。隙間に充填し、空気や水の浸入を防ぐ素材です。主に、サッシの取りつけ部やコンクリートのつなぎ目・外壁の隙間に使います。

6-5.近隣に迷惑がかかるか心配……

優良業者は近隣に塗料が散布しないよう、きちんと配慮しています。工事開始前は、必ず近隣に挨拶に行き、工事をおこなう旨を伝えているのです。業者選びの際は、近隣対策がしっかりされているかどうかにも注目してくださいね。

まとめ

防水工事は、雨漏りだけでなく建築物全体の耐久性をあげる大切な作業です。できれば、雨漏りをする前に防水工事をしておきたいところですが、雨漏り後でも素早く対処すれば間に合います。重要なのは、すぐに工事をおこなうかどうかです。雨漏りが長引くほど耐久性が劣り、家全体の寿命も短くなってしまいます。

防水工事といっても、目的や状態によって異なるため、事前におこなう「検査・診断」が必要不可欠です。業者選びの際は、無料診断をおこなっているかどうかに注目し、診断時に不安な点を尋ねておきましょう。防水工事の基礎知識やポイントを把握しておくことで、より適切に工事が進められます。

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